山守月天子

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ガイさんと戦ってる時のカカシさんを思い出す。

あんなにかっこいい彼。
各国に『写輪眼のカカシ』や『コピー忍者』という異名で恐れられている人が
今この時は……

「なに考えてるの?」

「あっ」

乳首から口を離してきゅっと乳首が摘んだ。
僅かな快感に私の意識がそちらに引き戻される。

「なに考えてたの」

「カカシさ…」

「教えて」

どうやら愛撫の最中なのに考え事されたことが気に食わなかったらしい。
私を見る目が拗ねたように細められている。

「いえ、カカシさんがガイさんと…」

「今はガイなんてどうでもいいでしょ。
俺の事だけでいっぱいになればいいの」

「んぅ」

押し付けられるキス。
彼の舌は本当に媚薬のよう。絡ませるたび私の胸の奥は熱くなり

「カカシさ…」

いやらしい気持ちになる。

するりとスカートの中に手が入り、下着をさっさとズラして一本の指が挿入された。

「ぁ……ん」

背が小さく仰け反る。

「なに?ガイの事考えてたのにこんなに濡れてるの?」

「ちが…っ」

「今すず音を抱いてるのは俺でしょ」

「あっ掻き出さないで…っ」

「他の男の事考える余裕なんて無くしてやるから」

「あっあーーー…っっ」

ぬぷぷぷっとカカシさんの長い指が付け根まで入れ込まれる。
胸を大きく反らした私の背中の隙間にカカシさんの腕が差し込まれ広い胸に抱かれてそのままぬっちゃぬっちゃと出し入れされ、時折秘部の突起を擦られる。
快感に必死について行こうと私も彼の背に腕を回すが、そこでふと爪が伸びてる上に昨夜も今夜も爪を切れなかった事を思い出した。

爪を立てたら背中を傷付けちゃう。

それは避けたくてぎゅっと手を拳にして自分の手の平に爪を立てるようにした。
これで無意識に力んでも大丈夫…

なのにしばらく秘部の指の出し入れで私を攻め立てていた彼は

「……?どうしたのすず音」

二本に増えていた指が秘部からぬぽっと引き抜かれて彼の背に回していた私の片方の腕を掴む。
そして私の拳になっている手を見ると

「手の平が傷付くからやめないって言ったでしょ」

器用に力んでいる私の指を親指だけで開かせていく。

「あーあ、ほらぁ」

私の手の平にはいくつかの爪痕があった。

「爪を立てるなら俺の背中にしなさいってば」

「でも…私の爪伸びてて、まだ切れてないから…
カカシさんの背中傷付けちゃいます」

「そんなの気にせずただ俺を感じて。
背中の爪痕なんて寧ろ残してほしいくらいなんだから。
すず音の柔らかい手の平が傷付く方がイヤなの」

と、言いながら爪痕がついた私の手の平にちゅっと音を立ててキスをした。



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