そらのいろ

□7
1ページ/6ページ


ある日のこと。

「すず音ねーちゃん!協力してほしいってばよ!」

「え、ええ?」

ひとり留守番をしていると突然現れたナルトくんに半ば強引に連れられ外に出た。
手を引かれてたどり着いた所にはサスケくんとサクラちゃん、そして見知らぬ男性がひとり。

「連れて来たってばよ!強力な助っ人!」

「なるほど!」

「ナルトにしてはよく考えたな」

「あの、何が何やら…」

ふと見知らぬ男性に目をやるとその男性と目が合う。
その方はカメラらしき物を片手に目が合った私に優しくニコリと微笑んでくれた。

ナルトくんはその男性に向き合うと

「スケアさん!この人っこの人がカカシ先生の弱点だってばよ!」

「カカシさんの?一体どういう関係なんだい?」

「カカシ先生の恋人です!」

「えー!違うってばよサクラちゃん!
オレはイルカ先生を応援したいのにー!」

顔を赤くする私に突然むせだすスケアさん。

「あ、あの。色々な事情がありまして…今カカシ先生の家でお世話になってる者です」

「そ、そうなんですね」

コホンと咳をして調子を整えるスケアさん。

「ナルトくん…協力してほしい事ってなに?」

「実はさ、オレ達だけのSランク任務があるんだ」

「え!?」

Sランクって…よく分からないけどとても危険な任務じゃ…!

「その名も!木ノ葉きっての大スクープ!カカシ先生の素顔を暴け作戦だってばよ!」

「カカシ先生の…素顔…」

「私達前の任務の時失敗しちゃって」

「マスクの下にはまたマスクがあるなんて言われて煙に巻かれたな。あの野郎」

「今度こそカカシ先生の素顔を拝んでやるって今作戦考えてるんだ。
昨日の潜入ミッションは失敗しちゃったしよー。
でもさ、今回はスケアさんっていう協力者がいるから楽勝ってばよ!」

「僕がこの写真で、カカシさんの素顔を撮るって寸法なんです。今の所はね」

「そうなんですか…」

とりあえず、危険な任務ではないようで良かった。

「さっそくだけどさーすず音ねーちゃん。カカシ先生誘惑してくんない?」

「ゆっ誘惑ですか!?わ、私にカカシ先生を誘惑出来るほどの魅力なんてありませんよ!?」

「そんな事ないってばよ!すず音ねーちゃんめっちゃ優しいし綺麗だし!」

「そうですよ!」

「あのカカシに絶大な効果を期待できるのは今の所アンタだけなんだ」

真剣な表情で私に詰め寄る3人。
カカシ先生の可愛い教え子だし、私にとっても弟や妹のように可愛い3人。
協力してあげたい。

でも……



次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ