書庫(捧げ物2)

□氷の龍が守る橙の輝き
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一応様子は報告しているが死神として護廷に入るのは確定されてしまっているだろう。
制御装置無しでは席官クラスまで抑えられない程の霊圧、始解状態を維持する斬魄刀。
しかし既に死神の能力を持っている一護を学院に入れるべきかというと是とは言い難い、故に審議が行われる事になったのだ。
「一護、明日俺と護廷に行かないか?」
「護廷?冬獅郎が仕事してる所?」
落ち着いたならばそろそろ連れて来いと先日の隊首会で言われた冬獅郎は一護に聞いた。
その言葉に首を傾げる一護、瀞霊廷は死神達の住まう場所で護廷は仕事をする場所という認識だった為、何故自分が行くのかが分からなかったのだ。
「あぁ、一護は俺達と同じ力を持っているだろ?だからこれからどうするかを他の隊長達と決めたい、構わないか?」
少し自分より背の低い一護に屈んで眼を合わせて冬獅郎は更に言う。
「…働くのは冬獅郎と一緒がいい」
別々は嫌だと、口に出さずに主張する一護。
冬獅郎は思わず笑みを浮かべて抱き締めてしまう。
「あぁ、俺もだ。一護」
意地でも自分の隊に来させるようにしようと、冬獅郎は改めて固く決意して言った。
「じゃ、行く」
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