書庫(捧げ物2)

□氷の龍が守る橙の輝き
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だから今日はゆっくりしよ、と一護が可愛らしく笑う。
「そうだな」
眩しい笑顔に愛しさを募らせつつ、祖母と一護との三人で休みを堪能しようと冬獅郎は玄関先からようやく奥へと向かった。


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昨日の話の通り護廷へと来た一護、冬獅郎と共にひとまず隊舎に入る。
「此処?」
「俺が普段仕事してるのは此処だ、これから護廷の隊長達に会うんだが…」
執務室で一旦落ち着いたのはいいが、冬獅郎はこれから会う面々に不安を覚えた。
何せ癖のある者ばかりの隊長格、自分もその括りに入っていると思うと頭が痛くなる。
「兎も角今日は隊長、副隊長が揃う。良い子にしてろよ」
「うん、わかってる」
自分の言う事に素直に頷く一護の頭を撫ぜて、一応先に山本のところに行くかと冬獅郎は扉の方を向いた。
「隊長〜、今日の隊首会って……ってどうしたんですかそのメチャ可愛い子」
入りざまに話しかけて来た乱菊が眼を丸くして一護を見る。
「今日の隊首会の内容だ、先日の任務で現世から連れて来て俺が引き取った。今日の隊首会でうちの隊に引き入れるぞ」
「そりゃ大歓迎ですけど、学院はいいんですか?」
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