書庫(捧げ物2)

□雨降って地固まる?
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(ムカツク…)
足早に歩きながらも一護は人気の無い場所へと急ぐ。
元々大きすぎる霊圧が怒りで増幅され、更に荒々しく揺れているのだ、平はおろか席官でも辛いだろう。
なんとか自分を静める為、一護は何処か落ち着けるところを探しているのだった。
とりあえず建物の無い所を突っ切り、森の中を走って奥へと踏み入る一護。
かなり森の奥、少しだけ拓いた場所で立ち止って一護は深く息を吐き出した。
「なんだってんだよ…朔護の馬鹿」
息と共に小さく吐き出すと、一護は木の上に乗って寝転んだ。
眼を瞑り、今日の事を思い出そうとする。

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朝、いつも通り四番隊にいた一護。
怪我の具合を見てもらい、朝食をとってから出かけた。
特別やりたい事がなかった為、少し暇潰しを兼ねて一護は適当に護廷内を歩き回る。
「なんだ、一護じゃねーか」
「もう大分良さそうだね」
「暇なのか?なら一緒にどっか行こうぜ」
そこに声をかけて来たのは既に馴染みのある恋次、疲れた様子のイヅル、そして余り話した事の無い修平の三人だった。
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