書庫(捧げ物2)

□看病権は誰のモノ?
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隊舎の上を走りまわり、一護は市丸を追っていた。
「アンの、馬鹿狐〜〜!!」
少し眼を離した隙にまんまと逃げられた一護はかなり怒って市丸を探す。
本来なら今日は二番隊の手伝いだが、朝から早々に市丸がサボり月末で溜まり過ぎた書類にイズルが倒れたと、三番隊の隊員達に泣き付かれたのだ。
『向こうで砕蜂が見つけたみてぇだぜ、一護』
『十三番隊の隊舎の上だ、もう戦闘が始まっている』
内なる二人に教えてもらい、一護も十三番隊隊舎へと向きを変えて更にスピードを上げる。
「此所で始末してくれる!!!」
「待て砕蜂!!隊舎が壊れるだろ!!;」
市丸に本気で瞬閧を放とうとした砕蜂を慌てて止める浮竹、当の市丸は笑いながらそれを見ている。
「市丸、いい加減に仕事しやがれ…!!」
怒り心頭の一護が背後に立てば、嬉しそうに市丸は振り向いた。
「あんなん何もせんでもなんとかなるで、一護ちゃんv
そんな事よりボクの為に来てくれたんやろ?嬉しいわぁ」
いっそ清々しい程そう言い切った市丸に怒っていた二人がついにキレる。
「「ふざけ(る)(ん)な!!」」
瞬閧と月牙の両方に狙われ、流石の市丸も顔を引きつらせ逃げた。
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