書庫(捧げ物2)

□天上花
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*藍染達が厳重管理されていた崩玉を手にして双極の丘にいる所です。
原作ほぼ無視しています、盗んで丘にいる所以外は違うとお考え下さい。
ギャグです!!


「離れろ砕蜂!!」
藍染を拘束していた砕蜂と夜一が飛び退き、三人が順に光の壁に囲まれる。
「莫迦な…!!」
浮竹が空を見て呆然とし、回りの者達もその異変に気付く。
「大虚!!!」
それは空の割れ目から出てくるギリアンと藍染達を囲む光の筒。
「残念やなァ…もうちょっと捕まっとっても良かったのに……」
少しづつ地面から離れて行きながら呟く市丸。
隊長達が藍染に何かを言おうと口を開く。
「待てギン!!」
良く通る澄んだ声が怒鳴り声として丘に響く。
その瞬間、呼ばれたギンだけではなく藍染や東仙までもがビクリと身体を震わせた。
「藍染と東仙さんもだ!!降りて来なきゃ斬るからな!!!」
怒鳴り声を響かせて丘の上へと現れたのは燈の髪の女性。
背に大刀…斬月を背負い、精悍な顔立ちをした美しい女性は堂々と中央の三人に歩み寄る。
「い、一護君…現世ではなかったのかい?」
「市丸…彼女の心配は無いと豪語したのは貴様だろう、どういう事だ」
「知らへんて!ちゃんと現世に向かうの見送ったでボク!!」
先程までの余裕はなんだったのか、顔を引き攣らせる藍染と小声で話しているつもりらしい二人。
「降りて来いったろ!!」
「すまないが私達の意志ではもうどうにもならないんだよ;」
一護と呼ばれた女性は怒鳴って背の斬月を手にし、それに青ざめながらも話す。
「なら降ろしてやる」
「「「…(マズイ;)」」」
半眼で刀を構えた一護に本気で危機を感じる三人。
一護は浮かんでいた三人の上部を目掛けて斬月を一閃し、斬撃を飛ばす。
「月牙天衝」
ッザン!!!
「「「っな?!」」」
月牙が上部を貫き光の壁を壊すと、三人の浮遊がとまり瞬時に落下が始まった。
「で、何か言う事は?」
ニッコリと微笑む一護はまさしく聖母、しかし笑みを向けられた藍染達と周りの者達からみれば阿修羅が立っている様に見える気迫。
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