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□零番隊 隊長の就任
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時間軸的には山本総隊長が学院を創立したばかりの頃。
黒崎一家(一心、真咲、一護、朔護、夏梨、遊子)は一応貴族、でも流魂街の人達と仲が良い。
現世組は流魂街出身の予定。
本編の隊長達はまだ学生のところから出します。(就任はする予定です)
浦原も学生、テッサイたちは浦原家の居候です。
一心は学院の校医、夏梨と遊子はまだ学院に通える年齢ではないので、現世と同じ生活してます。
コンはぬいぐるみのまま出します、遊子達にも面識済み。

白黒で一護総受けのつもりです。

…以上の設定でその場のノリで書いていくつもりです、どうなるかはわかりません。(真面目に)
その事を踏まえて「いいよ」と思って下さる寛大な方のみお読み下さい。
零シリーズ(言う程のものでもありませんが;)
お楽しみいただければ幸いです。





隊長のみが集まり、並ぶ真ん中、総隊長の前に容姿の整った青年が二人、跪いている。

その内の一人は鮮やかな梔子色の髪と琥珀色の瞳を持ち、もう一人は白銀の髪と黄玉石の瞳を持っている。
しかし、何より目を奪うのは二人の姿−−色彩以外は全て同じでありながら、雰囲気のみで見分けがつく程に違う。
双子の兄であり、琥珀色の瞳を持つ一護は暖かく、全てを包み込むような雰囲気と強大ながら人を安心させるような霊圧の持ち主だった。
その一護の弟であり、黄玉石の瞳を持つ朔護は冷たく、兄以外を寄せ付けようともしない雰囲気と絶対的で威圧的な霊圧を持っていた。

総隊長である山本が任命状を読み上げる。
「…これを以って黒崎 一護を零番隊隊長、同じく朔護を副隊長に任ずる!」
「「謹んでお受け致します、山本総隊長」」
「うむ。では、解散としようかの」

貰ったばかりの隊長用の羽織を着た一護と副官章を着けた朔護は廊下を零番隊の隊舎へと向かう。
「あ〜、かったるかった」
「…山本の爺さんがかなり短くしてくれただろうが;」
「そうだけど、やっぱかったるかった」
「…;」

(これから大丈夫か…?)
溜息をつきつつ思う一護。
『なんとかなるだろう、お前の言う事は聞くのだからな、一護』
普段はあまり口出しする事のない己の斬魄刀−斬月が少し可笑しそうに言う。
(だから問題なんだろ;他の奴等に喧嘩とか売らなきゃいいけどな…)
『やり過ぎなければいいのだろう?、朔護も加減ぐらいは心得ている、お前よりも霊圧の制御は上手いのだしな』
(それがコエーんだよ、死なないギリギリのとこで止めるからな、半殺し越して瀕死だぜ;)
『殺さなければ問題にはならないからな』
(わかってやってるから何言っても意味ねぇし;)
『まぁ、あまり気にしない事だな』
普段感情を表に出さない彼が珍しく苦笑しているのを感じつつ、歩いていく一護。

溜息をついた一護が黙ったのを横目で見つつ、朔護も歩く。
(斬月と話てんだろ)
『そうみてぇだな』
一護を見て思った事に対して返事をしてきた己の斬魄刀−白牙、一護の斬月と同じ刀の形をしているが色は逆、本体は白い山犬の姿をしている。
(やっと副隊長になったんだ、これから暴れるぜ、白牙)
『楽しみだ』
(ああ、虚だろうが大虚だろうが強い奴がいい)
『一護と斬月以外にまともな奴いねぇからな、今のとこ』
(一護と斬月は別格としても、もっとまともな奴と戦いてぇ)
『まぁ、死神は殺せねぇから、その分長く楽しめるんじゃねぇか?』
(だといいんだけどな、取り合えず一護を狙ってくる奴は問答無用でシメるし)
『だな』
好戦的に笑いつつ、表情に出さずに一護の隣を歩く朔護。
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