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□休息と活動許可
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(そろそろ寝れなくなってきたな;)
『かと言って動いたら元も子もねぇだろ?』
『久しぶりにゆっくり出来るのだ、寝れないからと言って焦る事も無いだろう』
ベットの上でぼんやりと一護が思った事に朔護と斬月がそれぞれ答えを返してくる。
(確かにそうだけどさ…動けないってのがなんか落ち着かないんだよ;)
『それはあるかもな;』
『仕方が無い事だがな、卯ノ花が来たらリハビリを始めて良いか問うてみたらどうだ?』
(そうだな、少しづつなら許可してくれるかもしんねぇしな)
『そしたら鬼道とかを教わればいい、みてるだけでも後の為になるだろ』
『どのような事を聞くか、今の内に考えるだけでも暇は潰せるだろう?』
(「斬拳走鬼」とか?)
『それは死神の能力を大まかに分けたもんだ』
『「斬」は斬魄刀の剣技、「拳」は拍打−つまり体技、「走」は瞬歩とかの移動術全般、「鬼」は鬼道の事を言う』
(あ〜、そういやルキアが学校みたいのがある、っつてたな)
『そういうこったな』
『それを含めて聞いてみることだ』
(聞く人を慎重に選ばなきゃな)
『運が悪けりゃ何にもわからずじまいって事もあるからな』
『間違った知識を知るのが一番厄介だからな』
(いろんな処もまわってみたいしな)
『あぁ、そうだな。 …一護、暇つぶしが来たみたいだぜ?』
(? 誰だ?)
『霊圧でわかれよ;』
(…苦手なんだよ)
『訓練が必要だな』
(斬月まで言うのかよ;)
『時間がある内に少しでもやるべきだろう?』
『コツみてぇなの教えてやっから、な?』
(…わかったよ)
一護達が対話を終わらせてすぐ、
コンコンッと軽いノックの後、花太郎が顔を出した。
「失礼します。一護さん、大丈夫ですか?」
と、傍に寄ってきた。
「あぁ、だいぶいいぜ。そろそろ卯ノ花さんにリハビリの許可取ろうと思ってたんだ、なぁ、どうやって取ればいいんだ?」
コテッと首を傾げつつ聞く一護。
「////僕、聞いてきましょうか?」
「その必要はありませんよ」
顔を赤らめつつ言った花太郎の言葉と同時に扉が開かれ、勇音を連れた卯ノ花が答えて
「まずは四番隊の隊舎の中を歩くだけにして下さいね」
と、にこやかに言った。
「おう、アリガトナ、卯ノ花さん」
ニッと笑い、礼を述べる一護に、十一番隊を多く診てきた卯ノ花は益々笑みを深める。
(なんて、素直で可愛いんでしょう…。ちゃんと節度を弁えてくれてますし、礼儀正しいですし、他の患者とは雲泥の差ですわね)
実は騒ぐ輩に相当御冠の卯ノ花。
「あら?このお酒と肴は?」
「あぁ、空鶴さんが持ってきてくれたんだ、俺、酒飲まないし、一角とかにあげようと思ってたんだけど、どうかな?卯ノ花さんの隊の奴らが飲むんだったらあげてくんねえかな?」
と、提案する一護に、少し瞠目した卯ノ花。
「別にかまいませんが、いいのですか?」
「あぁ、治療を受けた奴の大半は俺の所為だと思うし、治療活動って疲れるし大変だろ?だからって言うのも難だけど…良かったら」
「いえ、皆喜びます。では、遠慮なくうちの隊で貰いますね?」(本当にいい子ですね)
「おう!」
「ところで、治療が疲れるって何故そう思ったのですか?」(当たり前の事と思ってる方ばかりなのに…)
「ん?あ〜、俺の親父が開業医でさ、妹達と手伝ってんだけど、それだけでも大変だからさ、これだけデカイ所を仕切ってるともっと大変だろうとおもって」
「そうなんですか…今度は是非、現世の医療について教えてくださいね?」
「じゃあ、卯ノ花さんはこっちの事教えてくれ」
「ええ、もちろんですよ。それと明日、早速ですが…」
「あぁ、藍染が話してた事を言えばいいんだろ?」
「はい、では、また明日」
「じゃあ、失礼します」
「僕も、そろそろ」
「あぁ」
と三人共出て行った。
花太郎は大量の見舞い品を運んでいった。

『許可、貰えて良かったな』
(ん、明日からこっちをゆっくりみれる)
『そうだな』
『今日はもう休め、一護』
(ん〜、オヤスミ、朔護、斬月)
『『オヤスミ、一護』』


あとがき
なんとか進んだ;
後は各隊長と対面です。

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