書庫2

□家庭訪問?D
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「「「「今日はどの生徒を」」」」
「卯ノ花」
「お願いします!!」
教師陣の言葉を遮って一護は成績表を受け取り、職員室を出る。

『早かったな』
(ああ、市丸と藍染は後にしてぇからな)
『一番癖が強いからか』
(何となくだけどな;)
一筋縄ではいかない二人の事を考えつつ、寮を進む。

コンコン、
「卯ノ花、ちょっといいか?」
軽くノックをして言う一護。
「はい、一護さん、どうぞ」
卯ノ花はすぐに一護を部屋の中に招き入れる。
「寮の部屋って中広いんだな…」
感心しつつ、一護は中に座る。
「どうしたんですか?一護さん」
お茶を持って来た卯ノ花が聞く。
「二者面談、お前行かなかったんだってな?それで渡しに来た」
成績表を渡しつつ言う一護。
「それで態々…申し訳ありませんでした」
「いや、なんで行かなかったか、聞かせてくれねぇか?」
頭を下げる卯ノ花に一護が聞く。
「はい、丁度『肉雫吻』の名を聞けたので…つい対話に夢中になってしまって」
苦笑しつつ言う卯ノ花。
「斬魄刀の名か…そりゃしょうがねぇな。で、どんな奴だ?」
「はい、『肉雫吻』」
興味を示す一護に、卯ノ花は始解して見せる。
「デカイな…、回復能力と騎乗飛行か?」
撫ぜつつ聞く一護。
「ええ、わかるのですか?」
「ま、なんとなく。な、『斬月』」
「ああ、霊圧の質で大よその予想はつく」
傍らに現れ、肉雫吻に触れる斬月。
「………」
「それは汝の問題だろう、自分の主と共に超えるべき事ではないのか?」
「…………」
「わかっているならば大丈夫だ、主を信じているのならばなにも問題などない」
「……」
何事か話している斬月と肉雫吻。
「向こうもなんか話してるみたいだな、質問とかあるか?」
それを見つつ、一護が卯ノ花に言う。
「それでは…一護さんの零隊はどんな隊なのですか?」
「特殊な奴の集まりって感じだな、俺ともう一人以外特殊能力、斬魄刀なしの戦い方なんだ。だから特別隊、十三隊に入らない隊として作られた」
説明する一護。
「よく上が認めましたわね?」
不思議そうな卯ノ花。
「それはな〜、俺らの実力があるってのと、爺さんが口利きしてくれたお陰なんだ」
楽しそうに言う一護。
「総隊長さんが?」
「そ、あれはもう脅しに近いけどな…上の奴らのそん時の顔、スッゲェ笑えた!」
首を傾げる卯ノ花に一護は笑いつつ言う。
そうして暫く笑っていたが
「っと、そろそろ行くな」
「はい、態々ありがとうございました」
そう言って一護は立ち、斬月も姿を消す。

『先が楽しみだ』
(ああ、でも何話してたんだ?)
『攻撃が全く出来ないから不安があると言っていたが、それは杞憂だと話した』
(能力は偏るからな;)
『個々で違うのは当然』
(だな)



あとがき
卯ノ花登場しました。
 

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