書庫2

□十三番隊隊舎…雨乾堂
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(今日はルキアの所だな)
『浮竹っていったか、確か』
『その筈だな』
最後の十三番隊の隊舎に向かう一護。

「ルキア、なんか久しぶりだな」
隊舎の中、ルキアを見つけて一護が声をかける。
「おお、もう良いのか、一護」
ルキアが近づいていて聞く。
「まぁな、隊長さんは?」
「浮竹隊長ならば雨乾堂におられるぞ、こっちだ」
質問した一護をルキアが案内していく。

「浮竹隊長、ルキアです、失礼してもよろしいでしょうか?」
襖の所でルキアが中に声をかける。
「ああ、入ってくれ」
「はい、失礼致します」
襖を開けるルキア。
「失礼します」
ルキアに続き、一護も部屋に入る。
「君は…」(なんて綺麗な姿と霊圧なんだろうか…)
一護の姿に驚く浮竹。
「初めまして、黒崎 一護って言います、いきなりでスミマセン」
ス、と頭を下げ、一護は自己紹介と非礼を詫びる。
「いや、気にしないでくれ。俺は浮竹 十四朗、一応隊長をしているんだ。よろしく頼む、それと…出来れば敬語は止めてくれないか?」
浮竹が言う。
「それでいいなら…、俺としては楽だからいいけどな。それより、岩鷲と花太郎、助けてくれてアリガトな」
小首を傾げ、礼を述べる一護。
「〜ッつ/////、いや、礼を言うのはこちらだ。それより、一護君は甘い物は好きかい?」(可愛い仕草だ//////)
一護の仕草に鼻を押さえつつ、浮竹が聞く。
ちなみに横にいたルキアも鼻を押さえていた。(何という表情を///)
「大概好きだけど?」
意図が読めないまま、答える一護。
「そうか、それは良かった。清音、仙太郎、お茶とお菓子を持って来てくれ!」
何処にでもなく言う浮竹。
「「持ってきました!浮竹隊長!!」」
瞬時にお菓子とお茶を持った二人が現れる。
「一護君、彼らは特別第三席の…」
「虎徹 清音と言います!!」(凄い綺麗な人!!)
「小椿 仙太郎であります!!!」(美人だ///)
お茶を差し出し、二人が名乗りつつ敬礼をする。
「お、おう、俺は黒崎 一護っていうんだ、よろしく、な;」
大声に引きながらも一護は挨拶をする。
「「よろしくお願いします!!!!」」
「やれやれ…二人共、もう少し落ち着け、一護君が驚いてる」
二人を諌める浮竹。
「スマンな、この二人のコレは常なんだ;」
肩を竦め、浮竹は一護に言う。
「そうなのか…、そういや清音さんって勇音さんと姉妹なのか?似てるけど…」
清音を見つつも聞く一護。
「そうよ!姉さんなの!!」
自分に一護が話しかけてくれて嬉しい清音が元気良く答える。
「へェ…いいな、兄弟で揃ってなんて」
「そうでしょ!! あッ!一護君、お菓子食べたら?美味しいのよ!」
「それじゃ、いただきます。 美味いな、確かに」
話しつつ一護はお菓子を口にする。
「普段はどんなお菓子を食べるんだい?」
一護を見て聞く浮竹。
「決まってはねェけど、チョコが多いかな」
次々にお菓子に手を伸ばし、下品にならぬ程度の早さで食べながら一護が答える。
「失礼な事かも知れねぇけど聞いていいか?浮竹さんって体が弱いのか?」
フと気になったのか、一護が問う。
「ああ、ちょっと肺がな…。これで良く隊長になれたと思うだろう?」
苦笑して答える浮竹。
「逆に凄い事だろ、それだけ実力も人望もあるって証拠な訳だし」
「「「そうですよ隊長!!」」」
一護の言葉に三人が一斉に賛同する。
「ありがとう…一護君。それと、三人共」
嬉しそうに言う浮竹。
「肺、か…。なら少しでも歩くなりして腹筋と喉を鍛えて、体力をつければ発作も少なくなるし、動けなくなる時間も縮まると思うぜ」
浮竹に言う一護。
「詳しいんだな…」
以外そうに浮竹が言う。
「まぁ、家が開業医でさ、発作で駆け込んでくる患者さんとかは俺が相手しなきゃいけない時もあったりするから、大まかな診察とか、簡単な治療とかぐらいは出来るようにしてんだ。だから少しは信用してくれても大丈夫だと思う」
少し苦笑して答える一護。
「わかった、少しづつ体力作りをするようにするよ」
「無理は逆効果だからな、しっかりっていうよりゆっくり、な。 それじゃ、お茶とお菓子、ご馳走様でした」
「また遊びに来てくれ」
「またね!」
「またであります!!」
「またすぐに来い」
それぞれの言葉を聞きつつ、一護は雨乾堂を後にする。
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