書庫2

□文化祭(一章@)
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集会からクラスに戻って来た全員が、いきなり教壇の上に立った浮竹と京楽に注目した。
「早速だが、一ヵ月後にある文化祭について実行委員をさせてもらいたい、構わないか?」
浮竹がクラスを見回しつつ問う。
「浮竹なら大丈夫だよな」
「よっしゃ、まかせた!!」
賛同するクラスの面々。
「それじゃ、まずは出し物を決めようか。取り合えずジャンルを決めなきゃね」
黒板に『ジャンル』と書く浮竹と話す京楽。
「出し物って言うと…演劇とか?」
「食い物屋?」
「お化け屋敷やっていいのか?」
「対抗試合とかも有り?」
口々に言うクラスメイト達。
「取り合えず、何か店をやるか、演劇をやるか…対抗試合をやるってのは、他クラス若しくは自分達の中で
やるって形で挙手投票しよう」
浮竹がまとめ、後ろで京楽が書く。
「では挙手、『店』」
バラバラに手が挙がる。
「次は『演劇』」
かなりの数の手が挙がってくる。
「最後は『対抗試合』」
躊躇いがちに手が挙がっている。
「どれが一番多かった?」
後ろを振り返り、京楽に聞く浮竹。
「三票差で『演劇』がトップだよ」
黒板に結果を書いていた京楽が答える。
「じゃあ次は演目だな、希望がある人はいるか?」
再び問う浮竹。
「恋愛物?」
「冒険物とか?」
首を傾げる面々。
「史実とかがいいだろう…三国志とかはどうだ?」
「それだったら護廷を題材にした方が面白くなるだろう」
話しているうちに『護廷を題材に作る』という事が決まり、脚本作りが優先というところだった。
「それじゃぁ、どんな話にしようか?」
京楽がどこか暢気に聞く。
「主人公の数とか、決まらなければ意味が無いからな」
浮竹も皆を見回して言う。
結局、二人の男が主人公の護廷隊士の隊長になるまで、という話になり、始解の出来る浮竹と京楽がやる事も決定した。
「俺達は殺陣で見せれば言い訳だな」
「それじゃ、その打ち合わせとか、台詞だね」
順調に決めている二年一組。
配役や材料等の確認をしてその日を終わらせる。

「よぉし!浮竹!いっちょ気合入れるか!!」
「当然だ!」
二人は場所を探して殺陣の練習を始める。


あとがき
準備初日を一章という事で;
浮竹達は普通に死覇装に似た衣装で殺陣をやる事が決定しました。
 

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