書庫(捧げ物)

□道標を見つけた日
1ページ/5ページ

「井上さん、何を見てるんだい?」
「え、あ!い、石田君!!」
何か手紙のような物を見ている織姫に、石田が声をかけた。
「ごめん、手紙だと思わなかったから…」
驚いた織姫に謝る石田。
「ごめん、ちょっと考え事してたからびっくりしちゃって…」
更に謝る織姫、
「どうかしたのか?」
「やい!!石田!!織姫さんになにしやがった!!」
そこに、織姫の声を聞いたチャドとコンが来る。
「違うの、石田君は声をかけてくれただけなんだけど、私が驚いちゃって…」
説明する織姫、
「手紙か?井上」
手に持っている物を示すチャド。
「うん、ここに来る前に、お兄ちゃんから貰ったの…。整理してたら出てきたから」
嬉しそうに言う織姫に、チャドは納得したように頷いた。
「井上さん、兄弟がいるんだね」
以外そうに石田が言うと、コンも聞きたそうに織姫を見ている。
「うん!こっちに来てからなんとか会えたの!」
「見付けたのかい!?」
驚く三人。
「力を身に付けてから探したの、黒崎君と朔護君も手伝ってくれたんだよ!ね、チャド君!」
「ム」
楽しげに話す織姫に、頷くチャド。
「そういえば、僕達、どうやってあの二人にあったかお互いに知らないな…」
「そうだね…」
考えて言う石田とそれに頷く織姫。
「整理もほとんど終わったし、二人の就任式が終わるまで話していようか?」
石田が提案して、三人とも頷いた。
「誰から話す?」
「順番の方が分かり易いよね?」
「じゃあ、俺からだな」
「おう!!とっとと話せ!!」
「ム」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ