書庫(捧げ物)

□学院の日常
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一時限目…剣道 二年一組

「打ち合い、始め!」
担当の教師の言葉に従い、生徒は手合わせを始める。
「なァ、浮竹、競争しないか?」
「競争?」
そんな中、京楽は浮竹に持ちかける。
「そ、僕たちは自分達以上の人って一護先生としか手合わせしてないでしょ。だから他の人とやってみたいと思わない?」
「確かに…でも、競争って事は勝敗があるんだろ?どうするんだ?」
訝しがる浮竹。
「流石、わかってるじゃない。まずは生徒を何人抜き出来るか、次は先生を倒せるか。そして敗者は一護先生と手合いしてもらう時、勝者に先を譲るってのは?」
「面白い、乗った」
ニッと笑って手合いを止める二人。
「じゃ、決定ね。先生!ちょっといいかな?」
「なんだ?!京楽」
京楽が教師を呼ぶ。
「先生、何人抜き出来るか試したいのですが…」
「ちょっとした腕試しだから、さ」
教師に頼む二人。
「確かにお前らは強いが…、わかった、やってみろ。全員手合い止め!並べ!」
前から学年一秀才の二人に眼を掛けていた教師は了承し、生徒を並ばせる。

「僕は19人だったけど、浮竹は?」
「俺も19人だった」
5分も経たず、全員を倒した二人がのん気に話す。
「先生、相手をしていただけませんか?」
「あ、ああ。ちょっと待っててくれ…」
浮竹の言葉に、教師が隣で授業をしていた教師を呼んで来た。

「勝ちゃったねぇ…」
「ああ、競争にならなかったな」
大して苦戦せず、勝った二人。
「先生、僕ら自主練してますんで」
「失礼します」
そう言って二人は出ていってしまった。


二時限目…歴史 一年一組

「〜であり、その時瀞霊廷が…」
単調に授業を進めていく教師。
「えらいつまらんなァ、そう思いまへん?藍染はん」
「全く同感だね、ギン」
教師がいる事を気にせず、二人は話す。
「お前ら聞けェ!!!」
怒鳴る教師。
「だって面白ないもん、聞く意味あらへんし」
「ギンの意見に賛成だね、教科書を読んでいるだけの授業に聞く価値があるとは思えませんから」
不貞腐れるギンと、笑顔を絶やさず言う藍染。
「なッ!だったら千年前に何があったか答えてみろ!!」
「護廷の基礎が出来る、虚の生態調査の開始やろ」
「大虚の種類の発覚、破面の初の出現。もっと細かく説明しますか?」
怒った教師に、サラリと答える二人。
「い、いや、いい…とにかく!静かにしていろ!!」
教師が言い返す。
「なら図書室に行っています」
「そら名案やね、ボクも行ってきますんで」
さっさと教室を出る二人。
「どうせなら一護先生に教えて欲しいわァ」
「そうだね、あの方なら面白い授業をしてくれるだろうしね」
「歴史と言わずなんでも一護先生に教わりたいんけどなァ」
「忙しい方だからね」
「さっさと卒業して護廷に入ってしまお」
「その方がチャンスがありそうだしね」
二人は授業中の廊下を気にせず話す。


三時限目…鬼道 一年二組

「的に当てろ!始め!!」
そう言って隅で見ているだけの教師。
「当たりましたけど、次はどうするのですか?」
「何?」
話かけてきた卯ノ花に、教師は訝しがる。
「偶然だろう、もう一回見せてみろ」
「はい、出来ましたわ」
「なにッッ!」
少し離れた位置のまま、的に当てて見せた卯ノ花。
「自主練習をしててもよろしいですわよね?」
「あ、ああ」
卯ノ花の気迫に押され、返事をする教師。
「ありがとうございます、では」
卯ノ花は隅に行き、自主練を始めてしまう。


四時限目…白打 一年三組

「各自手合いはじめ!」
担当教師の声に従って手合いを始める生徒。
「つまらんの」
「そうっスね」
夜一と浦原は動かない。
「お前ら手合いやれ!!」
怒鳴りに来る教師。
「うるさいっスね」
「そうじゃな」
「おい!!」
教師を無視したような言動の二人。
「ちょっと黙っててくださいね」
そういって教師を気絶させる浦原。
「ようやっと静かになったのぅ」
「さて、修行しますかね」
「じゃな」
気絶している教師を無視して白打や他の修行をする二人。
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