書庫2

□十一番隊騒動
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剣八を見据えて言う一護。
「なんでェ、その事か。別にいいぜ、そのお陰で東仙と戦えたからな。それより一護、俺の相手をしやがれ」
好戦的に笑う剣八が構える。
「殺し合いはしねェぞ」
「…じゃぁ何すんだよ」
一護の言葉に不満を表す剣八。
「手合いならいいぜ?」
「…」
不満顔のまま剣八が黙る。
「殺し合いやるってんだったら、俺は全力で逃げるからな。それより手合いで何度か出来た方がいいだろ?」
「…手合いなら逃げねぇんだな?」
「用事がある時を除いてな」
「っち、しゃあねェからそれで我慢してやる。だから今から相手しろ、他の奴だと遊びにもならねェ」
「おう」
なんとか納得したらしい剣八にホッとしつつ、一護は斬月に手をかける。

(そういう訳で、頼むぜ)
『無論だ。 一護、奴の剣が歓喜している、油断だけはするな』
(前の数倍は強いって事か;悲鳴が無いのは嬉しいけど…恐ェな)
『お前も奴と戦った時よりも強くなっている、恐れるな、一護』
(ああ、行くぜ)
スっと気を引き締め、斬月を構える一護。

「行くぜ!!」
切りかかる剣八。
ガッッ!!
「!!相ッ変わらず勢いいいな!クソッッ!!」
ガッガキンッッ!!!
斬月で防御し、一護は弾き返してそのまま攻撃する。

「どんだけ強くなったんだよ、一護の野郎;」
「隊長が楽しそうだね」
「いっちーも剣ちゃんも頑張れ〜!!」
三人して感想を漏らす。

キンッッ!!
「少しは満足したかよ?」
「ああ、楽しめた…ちっと物足んねェがな」
「…;そうかよ;」
「ま、また来いよ、一護」
「おう、そんじゃまたな」
剣八との手合いを終え、一護は戻って行く。

「剣ちゃんご機嫌だね?」
「ああ、やっぱ一護とやるのが一番楽しめるぜ」
「次は俺も一護と手合いしてもいいッスかね?隊長」
「あ?勝手にしろ、一角」
「でも、本当に一護君は戦ってても美しい…」
今日一日を満喫した更木隊だった。

(疲れた;)
『お疲れさん』
『だいぶ動きに無駄が無くなってきたな』
(おう)
『今日はもう休んどけ』
『明日も挨拶に行くのだろう?』
(ああ、オヤスミ、朔護、斬月)
『『オヤスミ、一護』』
一護はすぐに深い眠りにつく。
『まぁ、違う意味で危険な場所だな;』
『一護が休む事は出来んな』
『上手く手綱をとってるけどな…』
『それで疲れているのだからな』
剣八達は一護にとって疲れる相手として位置づけた朔護と斬月。


あとがき
更木隊…幹部は好きなんですけど、口調がイマイチ書き分けが出来ません;
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