宝物庫

□どりぃむ かむ とぅるー
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マジで....?
これってやっぱり、夢だよな?


【どりぃむ かむ とぅるー】


朝、目がさめたら...
というか、肉体のない俺が目を覚ますって言うのも可笑しいんだが...
それは兎も角、起きたら...目の前に、オレンジ色の物体。
何これ?
こんなもの精神世界にあったか?
そう思っていたら、そのオレンジ色が動き出した。

「ふぇ...朔ちゃ、おはよう...」
「――ッい...一護ォォ!?」
「どっ...どうしたんだよ、朔ちゃん。」
「おっおおおおおっっおまっおま、お前えぇぇっ!?」
「何、啓吾みたいな事してんだよι」

呆れたように見てくる一護、けれどこっちはそれどころじゃねぇ!!
何で、俺は一護の部屋に、しかも狭いベッドで二人で横に?
っていうか、いつもだったら絶対言ってくれない『朔ちゃん』って言ってるし...
夢か?夢なのか?夢なんだな!!
なら、俺も楽しむか....

「グッも〜ニンッ、馬鹿息子ども――!!」
「うぜぇ!!」
「ゲハっ――!!....ん?朔護は攻撃してこない...まさかッ、悩みか!悩みなら父さ」

はい、夢決定――!!
朔護はこれでもかっと言うほどすばらしい笑顔で、一護と一緒に下に降りて行った。
一心はまだ、熱く語っていた...

下に降りれば遊子と夏梨がおはようと言って来た、何かいいよな...家族って。
というか、さすが一護の妹、中々可愛い。
勿論、一護が一番に決まってるけどな。

「朔兄、どうしたの?」
「ご飯食べないと、間に合わないよ?」
「あぁ、分かってるって。」
「ほら朔チャン、あ〜んvv」
「いっ一護!?」
「何やってんのさ、早く食べなよ.。」
「もしかして、具合悪いの?」
「そうなのか?朔ちゃん。」

一護の妹、お前等なんでそんなに普通何だよι
っていうか、俺こんな事考えてたのか?
まぁ、言いや...
朔護は一護の差し出した卵焼きを口に含むと、うまいと笑った。
そしてその後も一護の手からご飯を頂き、二人揃って登校となった。
学校では、普通に受け入れられた。
何とも不思議な感覚である。
現実世界では、祝福されない恋とやらをしていたから。
一護がいればいい、そう思っていたから...何だか、テレてしまった。

「ねぇ、朔ちゃん...」
「ん〜?」
「何か変、いつもの朔ちゃんらしくない。」
「そうか?」
「うん...どうか、した?」

不安げに、一護が見下ろしてくるから俺は笑った。
膝枕してる状態じゃあ、何も出来ない一護の手を取り...そっと口付けてやる。
それに何の反応も示さない、普通なら真っ赤になるのに...

何となく感じた違和感、それが答えだというように迫ってきた気がした。

「愛してる...一護。」
「朔ちゃん...?」
「でも、俺が好きなのは...お前じゃないんだ。」

俺が好きなのは、
初心で、抱きしめると直ぐ真っ赤になって抵抗して。
『愛してる』なんていった日には、気絶でもするかのように慌てふためいて。
いつも精一杯で、いつも一生懸命で、何時だって全力で生きている...一護。
こいつは一護だけど、『一護』じゃない。
ここは心地いいけれど、そろそろもドラねぇと...あいつは泣き虫な王だから。

「お前は、こっちの俺に慰めてもらえよ?」
「朔ちゃん?」
「じゃあな、元気でな。」

楽しかったぜ、平行世界....って奴もよ?




「――朔護!!」
『――ッッあ....?』
「朔護...朔....良かった...」
『そっか...戻ってきたのか....』

目覚めた場所は、いつもの縦横出鱈目な世界。
そして目の前には、耀くオレンジ色。
暖かいぬくもり、聞こえる声...帰ってきたのだと、身体で感じた。
最も、肉体がない自分がこんな事を言うのもおかしいものでは有るが。

「心配したんだぞ!!こっちにきたら、倒れてるし...」
『心配、してくれたんだ、一護。』
「――当たり前だろ!!」
『そっか・・・ありがとな。』
「――おっおぅ....////」

真っ赤になった一護を抱きしめて、朔護は笑った。
『ただ今』、そう言って、笑った。


やっぱり、ココが一番居心地がいい。




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