宝物庫

□バレンタイン&ホワイトデー
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何て言うか、もう我慢の限界?


【受けッ子の逆襲】


『愛されてる』って言葉で片付けば、まだいいほうだと思うわけよ。
なんと言うか、好意をもたれるのが嫌なわけじゃない。
好きになってくれるのが煩わしいわけじゃない。
なんと言うかね、それ以上に騒ぎすぎなのが・・・駄目なんだと思うんだ。

「ツナも大変だな・・・ι」
「一護こそ・・・」
「ココまでされるとさ、逆に嫌がらせかと思うな。」
「本当にね。」

並盛中からの帰り道、ツナは他校生と共にいた。
少年の名は黒崎一護、高校生。
いつもなら煩い忠犬やら、腹黒野球少年やら、変態パイなポーやら、恐怖の風紀委員やら。
何とも素敵な皆様を引き連れているツナだが、今日だけは違った。
というか、今日は一護の協力を得て、皆を引き離したのだ。
といっても、最早見つかるのは時間の問題なわけで。
先ほど見つけてしまった発信機をぶち壊し、ツナは家路へと急いだ。

「ストレス・・・溜まるよな・・・」
「あぁ、でもお前はまだいいほうだ・・・俺なんか、人間相手じゃねぇし。」
「プライバシー0だもんね・・・俺もだけど。」

一護もまた、深い溜息を吐いた。
何故彼がココに着たかといえば、単に逃げてきただけの事。
空座町から、ここ並盛までは結構な距離がある。
虚退治にいそしむかと一護は帰り際に死神代行所を手にしたの・・・だが・・・

『ヤぁ、一護君・・・会いたかっただろう?』

と、某韓国俳優似の腹黒狸が現れて・・・
後ろを振り返れば狐と穴空き雑魚ども、ヤヴァイと思った時には足が動いていて。
にこやかに笑う◎ン様を足蹴にし、一護は死ぬ気で逃げてきたのだ。
そして、何故か途中で死神ども・・・しかも隊長に埒られそうになり・・・ここまで来たのだった。
十二番隊隊長から貰ったこの霊圧制御装置がなければ、今ごろどうなっていたやら。

「なんて言うかさ・・・」
「もう、我慢の限界って奴?」

ニヤリ、と凶悪的な笑みを作った二人・・・魔王も裸足で逃げたくなるほどの、笑みだった。


***

「という事で、マユリさんの協力を得ました〜。」
「こっちはビアンキの協力を得ました〜。」

二人の手には、美しくラッピングされた箱。
一護はピンク色のそれをツナに渡し、ツナは水色のそれを一護に渡した。
ニヤリ、と微笑み合う二人。
傍から見れば美しいものが微笑み合う、目の保養な光景だったが・・・
真実を知る者から言わせて貰えば・・・

「アレはかなり来ているネ・・・」
「可愛そうなツナ・・・」
「まぁ、私に被害がなければ構わないネ。」
「そうね、これであの馬鹿どもが少しは大人しくしてくれればいいけど。」

ビアンキはマユリに手をふり、ツナの肩を寄せて別れを告げた。
ツナもこれ以上ない程のいい笑顔を一護とマユリに見せて、並盛へと帰っていった。

残された一護はというと、玄関まで二人を送りキッチンへと立ち始めた。
それを横目に見て、マユリも帰る仕度をする。

「それじゃあ、私は帰るヨ。」
「ありがとうマユリちゃんvv」
「成功する事を願っているヨ。」
「任せとけって!!」

カレンダーにかかれた花丸、それをみて一護は楽しげに笑った。
明日は、乙女の聖戦だ。



――本日、2月14日・・・ヴァレンタインデーという行事だ。
最も、ココ日本ではチョコレート会社の陰謀によって「チョコレートの日」と言っても過言では無い日となった。
まぁそんな事は今の二人には関係のない事なわけで。
手にした美しくラッピングされた箱たちを目に、二人は笑う。

「結果、楽しみにしてろよツナ!!」
「うん、一護も楽しみにしててね。」
「おう!!」

これからが、本当のお楽しみ・・・さて、どうなる?
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