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□沖田さんの未来予想図
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それはとてつもなく眠気を誘う日だった訳で。







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リンゴーン、リンゴーン--


と鳴り響く教会の鐘。

それの前にはライスシャワーを浴びながら、嬉しそうに仲良く寄り添っている二人。

その二人を遠目にみている女性が一人泣いていた。


「…う、うぅ…新ちゃん神楽ちゃん…」


その女性は幸せそうな二人のうち一人の姉、志村妙で。

唯一の肉親であり、かけがえのない存在であった弟と大切な妹分の旅立ちに嬉しい反面何処か寂しさに満ち溢れた感情が湧き出て、先程から涙が出ているのだった…


「う、うぅ…新ちゃん、神楽ちゃんが…私は一人……グスッ」


そんな妙の後ろから声があがる。


「何言ってんでさぁっ!!!!アンタは一人じゃねぇ!俺がいるっ!!!」

とドーンという効果音がツイてしまいそうな登場をしたのは真選組の一番隊隊長の沖田総悟で。


そして彼の余りにもストレートな告白に心が揺さ振られた妙は近寄ってきた総悟に抱き着いた。


「う、総悟さん……!」


「!!!!!/////た、妙……」




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「!!!!」


「あら、起こしてしまいましたか?」

「?!ね、姐さん…!あれ?泣いて…」

「あらあら沖田さん…。夢で私をどうしたのかしら……????」


妙の後ろから邪悪なオーラが出ているのを気にしながら、何故自分は今、妙の膝の上にいるのか確認する。




えーと確か……余りにも昼寝日和だったもんだから姐さんちにサボりに来て…


確か姐さんいないからついふて寝してしまった……


あり?っー事はさっきのは夢?
あー…そんなら接吻まで観たかったなぁ。後少しだったのに…

ん?姐さんいなかったのに何で…

「膝枕?」

妙の顔を見上げ呟く。

「え?嫌だったかしら…??」

「いえっ!!寧ろありがてぇくらいで…」


「そぅ!やっぱり膝枕って良いものなのね、」

「…………あ゛?」

「いやね、この前…銀さんに膝枕してほしいって言われてしたんだけど、あ、謝礼はハーゲンよ?そしたら来たときより顔が…」

「姐さんっ!!!!!」


総悟は急に起き上がり妙の手を握りしめ、そして眼をみつめる…


「は、はい…」


「ハーゲン一つや二つで御自分の身を捧げるたぁ信じられやせん。」


「……膝枕だけですよ?」


「膝枕で一体どれだけの男が舞い上がると思っているんですかィ!男は皆狼なんでィ…」


「だから、姐…お妙さん…や、妙」


総悟の目付きが更に鋭くなる。

「!!!は、はい……」


「アンタの身体は俺が護りまさ。未来永劫でィ!!…だから俺以外の奴に買収されないでくだせぇ……」



「え…………!!」



そのプロポーズにもとれる言葉を、妙はただ頬を朱く染め頷くしかなかった







(あの夢はぱっつぁんとチャイナが先にだったが現実は俺と妙の方が先だぜぃ)


(…何の話ですか?)











(110324)

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