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□窓から互いの部屋を行き来
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「あ、れ…?此処であってんだっけ?」
ある平日の夜。
俺は今非常に困っている。
所謂崖っぷちだ
その訳は、実は今日担任からある課題を出され、それが何処だったのか忘れてしまったというなんとも情けない理由で。
しかも期限は明日まで。
課題をしないという選択肢もあるのだか、なんせ彼は根っからの真面目で。
こういう課題をしないということは自らのプライドを捨て、冬獅郎が思う最悪のレベルのサボり&滞納魔の松本乱菊と同じにみられたいという事に値し、まぁとにかく出さない事は絶対嫌だ。
「どーすっかなぁ…?」
悩んでいるとガラッと窓があく音がした。俺はその方向をみた
「って!おま…」
「やっほ!冬獅郎!実はな、ほら課題あっただろう?それにわからないところがあってな、教えてくれると助かるのだが」
「お、俺もお前に教えて貰いたいことがあんだよ!」
「む?お前が私にか?何を?」
「ほら!その…課題するとこがわかんなくて…」
「しょーがないな。困っている事はお互い様だからな。あ、でも教科書私の部屋に…」
「んなら俺もいくよ。ルキアの部屋でそんまましようぜ」
「そうだな。」
そうしてルキアは俺の部屋の窓枠を越え、自らの部屋に窓から入っていった
俺も続けてあいつの部屋へ行くために勉強道具をもって窓枠を越えた。
窓から互いの部屋を行き来
(んだよ、ここかよ。簡単じゃねぇか、こんなん解けないお前ってどんだけ馬っ!!)
(黙れ日番谷。私がおらねばこの課題にたどり着けてない癖に)
(もうしわけありませんでした)
(110514)
title→雲の空耳と独り言+α
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