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□出逢いは、
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日番谷冬獅郎が、まだ真央霊術院にいたころ、彼は日頃から一人になりたい時にいる大きな木が目印のある花畑にいた。そして
「はぁ〜…」
大きな溜息をはいていた。
―婆ちゃんに迷惑かけねぇ為に、死神になろうと思ってあの霊術院に入ったのはいいものの…
「はぁ〜〜〜…」
二度目の盛大な溜息をはいた途端、自分以外にも人がいる事に気付いた。
「そんなに溜息ばかり吐いて、どうした?悩める少年」
バサッと音がしたかと思ったら自分がいた上…正確に言うと、自分がいる大きな木の上から降ってきたのだ。
漆黒で艶めく癖のある髪で紫の瞳を持ち合わせた、小柄な女の死神が。