L-Dream
□Fate.7
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キッチンでは俺と名無しさんちゃんが2人きりなわけで、
女子高生といることで少なからず、緊張する。
「名無しさんちゃん、」
「ん?」
「…どう?あの2人」
「えっ、立花さんと日野さんですか?
えっと…立花さん、すっごい優しくて、話題も私らにも分かるようなこと話してくれて、
日野さんは、まだちょっとしか話してないんでまだよく分からないけど、さっき一瞬話したときお兄さんみたいな感じだなって。」
「お兄さん?」
お兄さん?日野が?
「何て言うかさっき『立花、占領すんな…。大丈夫か?(キメ声』って感じで、すごい何ていうかそこから来るような優しい感じ…」
「結局みんな優しいってことだよね。俺除いて」
『俺除いて』を強調しながら言ってみる。
こんなつもりじゃないのにな。何で…。
「じゅ、潤さんも優しいですよ!すっごい!」
「…あ、うん…。ありがとう^^」
何か、安心感と共に劣等感も感じた…。
本当におかしいよな…。