L-Dream

□Fate.7
2ページ/4ページ


キッチンでは俺と名無しさんちゃんが2人きりなわけで、


女子高生といることで少なからず、緊張する。


「名無しさんちゃん、」

「ん?」

「…どう?あの2人」

「えっ、立花さんと日野さんですか?

えっと…立花さん、すっごい優しくて、話題も私らにも分かるようなこと話してくれて、

日野さんは、まだちょっとしか話してないんでまだよく分からないけど、さっき一瞬話したときお兄さんみたいな感じだなって。」

「お兄さん?」

 お兄さん?日野が?


「何て言うかさっき『立花、占領すんな…。大丈夫か?(キメ声』って感じで、すごい何ていうかそこから来るような優しい感じ…」

「結局みんな優しいってことだよね。俺除いて」


 『俺除いて』を強調しながら言ってみる。
こんなつもりじゃないのにな。何で…。


「じゅ、潤さんも優しいですよ!すっごい!」


「…あ、うん…。ありがとう^^」


 何か、安心感と共に劣等感も感じた…。


 本当におかしいよな…。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ