L-Dream
□Fate.8
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「そういえば、何で潤さんとお母さん知り合ったんですか?」
潤さん語ること10分。
「……………ってこと。」
「すなわち、ゴミ捨てのときに何だかんだでお知り合いに。」
「うん♪」
「…」
簡単なことだった。
粗大ゴミの日にお母さんとばったり会って手伝いをさせられそれで知り合いになった、とか。
え、でもこれで10分語る潤さん怖い;;
そのまま言えば30秒も無いじゃん;;
「ということで日野くんはそこをさっさとどきましょうか^≡^」
「えー…」
そういえばずっと日野さんに抱きつかれっぱなしである。
別に良いんだが、心なしか潤さんの雰囲気が怖い;;
「確かに、そろそろ帰らないとやばいんじゃね?日野」
「あっ、確かに…」
立花さんが壁の掛け時計を見て日野さんに言う。
そっか。社会人だもんね。
「名無しさんちゃん、ご馳走様でした!
また一緒に遊んでくれる?今度は俺にも抱きつかせてね☆」
立花さんがそうやって手を差し出す。
「あ、はい。いつでも!」
「!」
立花さんは一瞬驚いた顔をしたがすぐに微笑んだ。
何か私変なこと言ったかな。
「じゃあ俺も帰るかな。明日早いし!次は2人でデートしよっか!名無しさんちゃんの手作り弁当…いたっ!叩くなよ!」
日野さんの言葉を聞いてペコンッと日野さんの頭を叩く潤さん。
「寝言は寝てから言いなさい」
「はいはい。
じゃあ、名無しさんちゃん、またね!」
「はい!いつでもまた!」
「うん♪」