*drrr!!*
□アイ・ラブ・ユー!
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「ふぁ〜ぁ…」
僕は大きな欠伸をしてから今日も至って健康に朝を迎える事ができたと嬉しくなった。具合も悪くなく、寧ろ最高にハイテンションさ!
え?なぜかって?はっはっはっ決まっているじゃないか!
なぜなら昨日からセルティが家に泊まってくれているからだ!
あ、でも安心してね幾らひとつ屋根の下で寝泊まりしてるからといって、家に二人きりだからといって何も変な事はしてないよ?本当さ!…え、ちょっとそこの君、変質者を見るような目で見るのをやめてくれないかい?確かに僕は犯罪者かもしれない。「お前は変態だ」って単刀直入に言われたら言葉に詰まるかもしれない。けど僕は変質者ではないん(長くなるので以下略)
…という訳で時間も時間だしセルティを起こしに行こうか!
セルティが僕の寝室でスヤスヤ寝息を立てているなんて…ぁぁぁぁぁ可愛い!!想像するだけで可愛すぎるよセルティ!!!
…失礼、少し取り乱してしまったようだね。こんな所セルティに見られたら引かれるなぁ直さなきゃ…おっと閑話休題、このペースでいったら先に進めなくなる。
…ん?…あぁ僕?僕なら昨日はリビングのソファで寝たよ。一緒に同じベッドで眠りたいという欲求も勿論あったんだけど、流石にセルティが困るかなって思ったしね。
…おっと、こんな話をしていたらもう寝室前まで来てしまった。全くセルティの話をしていると時間を忘れて語ってしまうから困るなぁ〜…
…
……
………
君も入るのかい…?
本当はセルティの寝ている姿は僕だけの物として留めておきたいんだけど…
…仕方ないなぁ、全く持って不本意だけど、君も入っていいよ。…その代わり、さっき僕が取り乱したこととか話した内容とか、絶対セルティに言ったら駄目だからね。
とりあえずまだセルティも寝ているだろうからノックしないで入ろうか。…何度も言うようだけど別に寝ているうちにセルティが着ているシャツがはだけている所が見たいとかそういう変な事は考えてないから本当。
そーっと、そーっと…ん?
『おはよう、新羅』
何だよセルティ起きてたのか!白衣から出た美脚を撮るシャッターチャンスだったのに!…やっぱりかみたいな顔をしないでくれよ、僕にだって楽しみはあるのさ!良いじゃないか妄想したって!
『?どうした新羅』
「あ、いや、何でもないよ!ところでセルティお早う今日も君の美脚と美スタイルと美乳を見れて本当僕は幸せ者ゴファッッッ」
『黙れ変態バンコクに永住しろそして銃撃戦に遭遇し人生終わらせろ』
こういう風に一発セルティに入れられるのも、今じゃ立派な日常になった。昔のセルティからしたら考えられない。
…てことは、セルティも僕に心を開いてくれてると考えても良いのかなぁ。
…やっぱり、セルティは未知だ。
この僕でさえ分からない。
だからこそ、僕はセルティを愛してる。
僕は、セルティが僕を殴るために使った右腕をそのまま掴んで自分の方に引き寄せた。そして、重力に逆らわずそのまま倒れる。
『!?!?え!?新羅?!』
そのまま両腕でセルティが逃げないよう思い切り抱き締めた。セルティの体が熱くなっていくのを、ライダースーツ越しに感じるのがとても心地良い。
セルティも最初はジタバタしていたが、ついに観念したのか、大人しくなっていた。
「…愛してるよ、セルティ。ずっとこの先も、死んでも、来世でも。」
『………わかってる』
今日も僕は、幸せです。