うわ、眩し。いきなり扉が開いたんだけど。何これ嫌がらせ。…よし、目がなれてきた。……。どちら様でしょうか。ぼんごれの傘下のまふぃあ？ぼんごれ？まふぃあ？……。マフィア?!うわわ、映画でしか見たことないけどマフィアってヤバいよね。ぼんごれの傘下ってのがイマイチ分からんが何かスゴいものがバックについてるんだろう。あたしもこれまでか。あ、ビデオレンタルしたままだ。……。はい？今なんと？沢田くんの彼女？誰が？……。あたし?!いえいえ、あたしは沢田くんの担任です。車で一緒にデートしてた？……。もしかして最近の夜の出来事ですか？…それは夜遅かったのであたしが沢田くんを家に送って行っただけです。へぇ、そのせいで沢田くんを暗殺するの失敗したんですか。……。ああああ暗殺?!良かった、あの時沢田くんを送ってあげて。あたしナイス。遅くまで寝てた沢田くんもナイス。……。あ、まあ仲はそれなりに。一般の担任と生徒ぐらいの絆はあります。え、帰してくれないんですか。情報を提供しろ？何の？行事予定とか…じゃないですよねすみません。ぼんごれ、のですか。あの、因みに断ったら…。あはは、ですよね。…どうしよう、ぼんごれが何なのか分かんない。でも断ったら殺されちゃうし。ていうかこの人達はそのぼんごれとやらの傘下にいるんでしょ。なのに何で情報がいるのさ。……。まさか裏切り？…マフィア怖い。鎖が邪魔で身動きもとれないし。あ、鎖といえば。すみません、一つ良いですか？お手洗いにはどうやって行けば良いんでしょうか。いや、逃げようとかじゃなくてですね!!あ、そうですか。トイレの際はちゃんと行けるようにはずしてくれるんですね。しかも女性の方が連れて行ってくれるんですか。安心しました。いえ、リラックスなんてしてませんけど。疑問だったので聞いただけです。……。あ、あぁ、情報ですね。…本当にどうしよう。


「リボーン」

「なんだ」

「先生の場所分かったって」

「…どうやって調べたんだ」

「骸が、」

「何となく分かったからそれ以上言わなくて良いぞ」

「…うん」


―――
骸さんが発信機を先生の鞄につけていたというね。