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□終わることのない・・・を
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「なまえ、この部屋に誰か男を入れたの?」
『どうして?』
「オレのじゃない男物の香水の匂いがする」
『そうかしら?別にいつもと変わらないけど』
「嘘だ」
『どうしてそう言い切るの?また超直感とやらかしら』
「そんなんじゃないよ。長年一緒にいるんだから少しの変化でも気付くし」

少しの変化でも?嘘ばっかり。
今あなたが対峙しているのは大きな変化よ。つもりつもった小さな変化の集合体。あなたはその変化を見逃してきたんでしょう。
本当は私のことなんて、何一つ理解してないくせに。適当な言葉を紡いで自分を正当化させるつもりかしら。

『そうなの…。でも別に男の人を入れたりなんかしてないわよ』
「じゃあなんで香水の匂いがするの?」
『分からないわ』

それはね、私がいつもと違う香水をまいたから。何故まいたのか分かる?分からないわよね。
あなたには私のことなんてどうでもいいんだもの。興味ないんでしょう。
けど、これで少しは焦ってくれたかしら…。

「浮気でもしてるの?」
『まさか!そんなに疑うのだったら守護者の皆さんに聞いてみたら?』
「…ごめん、疑ったりして」

あら、もう終わり?つまらない…。やっぱりあなたにとって、私なんてその程度の存在なのね。あなたが気になるのは、私が浮気をしているかどうかじゃなく、ボンゴレファミリー10代目の妻が浮気をしているかどうかでしょう?
ドンボンゴレが本妻に浮気されるなんて、噂の的だものね。

『別にいいのよ』

でも、そんなにあっさり引くなんて楽しくないわ。もっと私を楽しませてよ。これまでの分まで、もっともっと。

「最近仕事が忙しくてこっちに帰って来れなかっから、いろいろ不安なんだ」

仕事、ねぇ…。嘘に嘘を重ねるあなた。でももう私は絶望なんかしない。だって私は、喜劇の幕をあげたばかり。

さぁ、今度はあなたが絶望する番よ。
思い切り笑い飛ばしてやるわ。

 
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