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□大空なお父さん
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あぁ、徐々にお父さんの顔がアップになってくる。あれ、これってファーストキスだよな。いや、でもお父さん相手だとカウントしないのかな。……うん、ノーカウントで。

ちゅっ。
唇をひっつけたところまではいい。けど、ここからどうやって飲ますの?とりあえずお父さんの頬を手でつつみ固定して、キスをした。そっからは?もしかしてディッ、ディープだったりします?いや、わかってるんだよ。けど、ね。やっぱり恥ずかしいよね!!

とあたしが真剣に悩んでいたら、痺れを切らしたお父さんの舌が先に入ってきました。逃げれないようしっかり頭を押さえられて。
あああ、やっちまった。やっちまったよ、おい。

『んっ…』

口移し無事完了しました。しかしお父さんは離してくれません。コーヒーが少し口の端から零れてエロいことになってます。きゃっ、破廉恥!
そんなことより、初キスの、しかもディープのやり方をあたしが知ってるわけもなく、息ができなくなってきています。ギブミー酸素。アイニード酸素。さんそおおおお!

『?…ぷはっ』

急にお父さんから力がぬけたので、そのすきに口を離しました。酸素が吸えるってありがたいことなんだね。これからはもう少し大事に酸素吸うよ。スースーハー。

『お父さん?…お、寝てる』

お父さんはぐっすり。ベッドまでお父さんを運ぶのは無理なのでこのままソファーに横になってもらおう。ごめんね。
あたしは布団を持ってきてお父さんにかけた。

『おやすみなさい』

本日のミッションクリア。目的も達成できたし、遊びに行こうかな。あ、リボーンにも後で結果を報告しに行かなきゃ。あと、クロームちゃんとお菓子作ろうかな。うん、たまには女の子同士キャピキャピしたいし、クロームちゃんの都合が良ければそうしよう。たくさん作ってお父さんにプレゼントしようかな。

大空なお父さん


(おはよ、お父さん)
(ん、はよ)
(ぐっすり寝れた?)
(うん。やっぱり盛ってたんだね)
(いや、うん、まぁ。でっ、でもあたしはお父さんの為にだな、)
(うん、分かってるよ。ありがとう)
(…うん。お父さんがゆっくり休めて良かった。疲れはとれた?)
(あ、うん(睡眠よりもなまえのキスで疲れがとれたんだよな))
(お父さん?)
(いや、なんでもない(キスですごい躊躇ってたから親子関係から恋人への道のりは長いか))
(そっか。あ、さっきクロームちゃんとお菓子作ったの。お父さんにプレゼントだよ。いつもありがとう。お父さん大好きだよ)
(…!ありがとう(まぁ、もう少しは親子でもいいかな?もう少しは、ね))



おまけ

 
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