『ひっ…！なっ、何であんたがここにいるの！』

「クフフ。言ったでしょう、舞い戻ってくると」

『嫌だ…。こっちにこないで……。い、いやあああああっ！』



――‐



『こっちに来ないでって言ってるでしょ！この変態！いま夜中。出て行ってください、睡眠妨害しないでください』

「僕達の愛に時間など関係ありません！」

『僕達じゃねぇよ、達じゃ。お前の一方通行な愛ですから。ていうか今日の昼間も勝手に家に入ってきて…追い返したのに何でまた勝手に入ってきてんの』

「クフフ。言ったでしょう、舞い戻、」

『帰れ』

「僕のキメ台詞を遮らないでください！」

『だって冒頭で聞いたし。同じ言葉使い回してると正直飽きる』

「それを言うならボンゴレだって"死ぬ気で倒す"やら"死んでも死に切れねぇ"を繰り返し使ってるじゃないですか」

『バカ、ツナはいいんだよ。かっこいいし、ボスだし、かっこいいし、可愛いし』

「ちょ、酷いです！差別、差別反対！」

『……』

「え、何か言ってくださいよ。無言とか無しですよ！ねぇ、聞いてますか」

『……』

「僕を放っとくなんていい度胸ですね。どうなっても知りませんよ！」

『ん、うるしゃい。眠いんだから静かにして』

「クッハ！うるしゃいって、狙ってます？あぁもう、貴方は萌えっ子ですね！」

『黙れ』

「そんなふにゃふにゃした顔で言われても萌えるだけですよ」

『……スー…』

「おや、寝てしまいましたか。男を目の前に無防備に寝るなんて…まったく。他の男なんかの前では、そんな可愛らしい顔してはダメですよ」


愛に時間は関係ない

(んー…)
(おやおや、幸せそうな顔して。何の夢を見ているのでしょうか)
(……ツナー)
(ちょっ、何でボンゴレなんかの夢を見ているのですか！そこは"骸、好き"と言うところでしょう！)
(……骸…ウザ……)
(もしかして起きてます？そうですよね、起きてるからそんなこと言うんですよね！)
(……)
(…寝てますね。せめて夢の中ぐらいは甘い雰囲気にしてくださいよ…)

2010.10.26〜2010.12.04