元拍手文

□大晦日
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「今年ももう今日で終わりか」

『早かったね』

「クフフ、あっという間の一年でしたね」

『あれ、骸。骸は呼んでないけど』

「大晦日なので積もる話もあるかと思いまして来ちゃいましたっ」

『うざい』

「別に来なくて良かったのに」

「いいじゃないですか別に!」

『あ、そういえば骸さ、今年すごい人気だったね』

「え?えぇ、まぁ」

「ちょっと嬉しそうにしてんじゃねぇよ。オレのほうが人気だから」

「僕より少しポイントが高かったからって調子にのらないでください」

「少しじゃねぇよ。2万点以上も差があったし」

『でも本当骸も人気だったよ』

「…そろそろ僕の時代ですかねぇ」

「3位のくせに。ていうか今日はえらく骸を庇うんだな」

『そんなことことないよ』

「クハハ!ボンゴレ、嫉妬ですか?」

「はぁ?」

「醜いですねぇ」

「骸ムカつく」

『ちょっと、今年最後なんだから喧嘩しないでよ』

「お前が骸のことばっか人気だったとか言うから」

『だって骸人気なんだもん…。……売り切れてたし』

「…あぁ、なるほど」

「ちょっと待ってください!人気ってキャラ投票のことじゃなかったんですか!」

『あたしそんなこと言ってないし』

「だって僕は今年人気だったとか言ったじゃないですか!」

『それは、こないだお菓子売場に言ったらパイン味のチューイングキャンディーだけ売り切れてたから今年は骸人気だなーみたいな』

「ぷっ」

「笑わないでください!」

「良かったな骸、売り切れるほど人気で」

「黙りなさい!」

『売り切れるとか名誉だよ。喜ぶがいい』

「僕は人間です!」

『「え?どのへんが?」』

「むしろどのへんが!どのへんが人間じゃないんですか!!」

『「頭」』

「頭って中身ですか、髪型ですか!」

『まぁ、まとめるといろいろあったけど今年も楽しかったね』

「うん」

「いじるだけいじって、ここで放置プレイですか!」

『ツナは年越し蕎麦の具、かき揚げと海老天どっちがいい?』

「どっちも」

『どっちもって…。あたしもそうしよ』

「僕は?」

『あー、パイナップルとチョコレートどっちがいい?』

「どっちも嫌です!蕎麦の具にしてはおかしいでしょう!」

『せっかく骸の好きなものチョイスしたのに』

「その優しさを他に使ってください。そしてパイナップルは好きじゃない!」

『わがままだな』

「最後まで僕の扱い酷い!」

「多分来年もこんな感じだよな」

『そうだね』

「来年は僕が貴方達をギャフンと言わせますから」

『「ギャフン」』

「そうじゃなくて…!」

大晦日

(最後の最後まで賑やかだったね)
(主に骸がな)
(貴方達がいじるから)
(でも楽しかったからいいじゃん)
(まぁな)
(来年は僕の扱いが良くなるのを期待してます)
((それは無理だろ))

―――
"ある夏の日の会話"と同じ面子。

2010.12.31
 
 

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