「クダリ、それはわたくしの服でございますよ」 「あ、ほんとだ。ごめん、うっかりしてた!」 「いえ、別にかまいませんが。…クダリ、そのコップわたくしのでございます」 「ほんとだ。うっかりしてた!」 「…。クダリ、その歯ブラシもわたくしのでございます」 「ほんとだ。うっかりしてた!」 「クダリ、」 「うっかりしてた!」 「まだ何も申しておりませんよ」 「あれ?」 「因みにその箸も帽子もライブキャスターもわたくしのでございます」 「あとパンツもね!」 「なっ…!クダリ!!」 「だってぼくノボリが好きだからノボリのもの使いたかったんだもん」 「限度というものがございます!」 「大丈夫だよ、ぼくたち家族でしょ」 「そうでございますが、ではクダリはわたくしのことをきちんと家族と認識しておられるのですね?」 「うん!ノボリはぼくのお嫁さんだからね」 「違います!ああ、もうわたくしの物を返してくださいまし!」 「えーやだー。ノボリのものはぼくのもの!あ、ノボリもぼくのもの使っていいよ!」 「結構でございます!」 (ノボリ照れすぎ) (照れてるのではございません!第一何故わたくしが花嫁の役なのでございますか!) (じゃあぼくがお嫁さんね。これなら問題ない!) (根本的なものが間違っております!) |