こねた

□ツナ
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鏡よ鏡よ鏡さん。
世界で1番美しいのはだあれ?

私でしょう。
私でないといけないの。

1番でないと認められないこの世の中で生きていくためには、譲れないの。
私が1番じゃないと。

女王の私が2番目だなんて誰も許してくれない。

女王の私が世界で1番だから均衡が保たれる。

それなのにどうして。
どうして私が1番じゃないの?

2番だなんて許さない、許されない。
誰も認めてなんかくれない。


「暗。なにその話」

「いや、白雪姫ばかりにスポットライトが当たって女王様が不憫だから」

「ふーん。で、なんで今日はこんなにむかえにくるのが早いの。隣なのに」

「いやね、たいしたことじゃないんだけどさ、女王様に思い馳せてたら、感情移入しちゃって。1番のりじゃないと私もツナに認めてもらえないかと思って、たまには獄寺より早く出てみようかな、と」

「ここまでのストーリーを一瞬で思いつくそのセンスは素直に驚くけど、6時と8時を間違えて慌てて出てきたの知ってるから。ついでに言うと、今日土曜だから」

「なんで知ってんの?超直感?てか土曜なら起き損じゃん」

「隣で朝から騒がれたら嫌でも聞こえるよ。ところで、せっかく早く来たし、あれなら上がってく?」

「は?まじで言ってる?帰って寝るけど」

「俺はいいんだけどさ、一言リボーンに謝っといた方がいいよ。そこでキラリと光る黒いブツが」

「おーっと、せっかく来たしあがらせてもらおうかなー!おはようございますリボーンさん、起こしてすんませんっした!」


2011.05.22
 

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