鏡よ鏡よ鏡さん。 世界で1番美しいのはだあれ? 私でしょう。 私でないといけないの。 1番でないと認められないこの世の中で生きていくためには、譲れないの。 私が1番じゃないと。 女王の私が2番目だなんて誰も許してくれない。 女王の私が世界で1番だから均衡が保たれる。 それなのにどうして。 どうして私が1番じゃないの? 2番だなんて許さない、許されない。 誰も認めてなんかくれない。 「暗。なにその話」 「いや、白雪姫ばかりにスポットライトが当たって女王様が不憫だから」 「ふーん。で、なんで今日はこんなにむかえにくるのが早いの。隣なのに」 「いやね、たいしたことじゃないんだけどさ、女王様に思い馳せてたら、感情移入しちゃって。1番のりじゃないと私もツナに認めてもらえないかと思って、たまには獄寺より早く出てみようかな、と」 「ここまでのストーリーを一瞬で思いつくそのセンスは素直に驚くけど、6時と8時を間違えて慌てて出てきたの知ってるから。ついでに言うと、今日土曜だから」 「なんで知ってんの?超直感?てか土曜なら起き損じゃん」 「隣で朝から騒がれたら嫌でも聞こえるよ。ところで、せっかく早く来たし、あれなら上がってく?」 「は?まじで言ってる?帰って寝るけど」 「俺はいいんだけどさ、一言リボーンに謝っといた方がいいよ。そこでキラリと光る黒いブツが」 「おーっと、せっかく来たしあがらせてもらおうかなー!おはようございますリボーンさん、起こしてすんませんっした!」 2011.05.22 |