「ツナ、今日はなんの日だ?正解は、ポッキーの日でした」 「答える隙を与えてくれない」 「ということでポッキーゲームをします」 「嫌だよ!なんでだよ」 「ポッキーの日はポッキー食べないと。そう、バレンタインに大切な人にチョコを渡すように、もうそれは日本人の魂に刷り込まれているのだよ」 「グ◯コの戦略にまんまとハマってる!ていうか、食べるなら普通に食べろよ」 「分かってない、分かってないよツナは。寿司のシャリに醤油をつけちゃう人くらい分かってないよ。それでもイベントを重んじる日本人?あ、イタリアの地も混ざってんのか」 「別にシャリに醤油つけてもいいじゃん、好きに食べさせてあげなよ」 「まあそういうわけで、ポッキーゲームを喜んでやってくれそうなツナと、これから愛のラブゲームを行いたいと思います。いぇーい、ドンドンパフパフ」 「愛のラブゲームって…。オレを巻き込むなよ」 「ポッキーゲームは好きな人とやるものだからね。ツナしか巻き込めないよね」 「…え?ちょっと待って。今なんて?」 「ポッキーゲームは好きな人とやるもの」 「はああ!す、好きな人って…オレ?!」 「あれ、知らなかった?てっきり知ってるもんだと。毎日獄寺より早く迎えに行ったり、毎日ツナの寝癖をとき直したり、好きじゃなきゃしないよ普通。獄寺本当にはやすぎて、好きでもくじけるかと思ったけど」 「幼馴染だからかと」 「姉ならまだしも、幼馴染でそこまでしないよ。ど天然め。まぁそんなことよりポキゲを」 「む、無理!」 「おっと、ツナ、そんな必死に拒否られたらいくら前向き元気な私でも心ポキッと折れちゃうよ、ポッキーのように」 「そうじゃなくて、」 「いいよいいよ。ツナの次にやってくれそうで尚且つ無害そうなリボーンくんとポキゲしてくるから」 「何でリボーン?!絶対無害じゃないだろ!って、ダメだから!」 「まあ赤ん坊にチョコ食べさせちゃダメか。そうか。リボーンくんなら食べられそうな気がしたんだけど」 「いや、そうじゃなくて!!えっと、だから、全然嫌とかじゃなくって、か、顔が近くにあると…恥ずかしいだろ」 「やだちょっとツナ可愛すぎるわ。しかも上目遣いって、小悪魔なの?わかってるわー、魔性の男。しょうがない、今年は可愛いツナに免じて食べさせるだけで我慢しよう」 「食べさせる?」 「はい。あーん」 「なっ!それも恥ずかしいから!」 「寝癖見られたり直されたりするのは平気なのに?いいじゃん、気にしないで」 「ちょ、なまえ、むぐっ!」 「美味かろうポッキーは」 「そりゃ美味しいけど普通に食べたかったよ!」 「照れるな照れるな。私も食べよ」 「!それオレの食べかけ…!」 「ん?まだたくさんあるから大丈夫だよ」 「そうじゃなくて!それじゃ、か、間接キスじゃんか!なまえはそういうの気にしたりしないの?!」 「あーうん。この年にもなると男女での回し飲み回し食べって普通じゃない?あー、でも、私の周りだけかな?」 「そ、そうなんだ…。じゃあなまえは他の人とも食べ物や飲み物を交換してるんだね」 「なになに、しょぼんとしちゃって。嫉妬?もう、ツナったら、かわいいんだから。そんな可愛いツナくんにもう1本あげちゃう!はい、あーん」 「だから普通に食べさせて!」 (ツナ可愛いー) (可愛いって言われても嬉しくないし) (じゃあかっこいいよ) (じゃあってなんだ、じゃあって!) (ぷふっ、文句言ってるけど耳まで真っ赤だよ。やっぱり可愛いな) (うるさいよ!) ――― 2011年の11/11!11が3つ! 2011.11.11 |