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□とあるT子の憤慨
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ちょっと聞いてよ!ずっと側にいて変な虫が付かないように守ってきたつもりだったのに、迂闊だったわ!だってまさか自分の身内が恋敵だなんて、そんな昼ドラみたいな展開を誰が予想できると思う?泥沼的展開になるなんて爪の先ほども思わないわよ。それにアイツ、私にそんな素振り少しも見せないんだから。私に知られたら妨害されるって思ってたのよ。失礼しちゃうわ。ただ諦めてもらうだけなのに。それだけじゃないのよ!ナマエだって一度もそんな素振り見せなかったし、アイツと付き合ってることを教えてくれなかったのよ!親友なのに!ああ、わかってる、わかってるわ、それは仕方ないって分かってる。アイツが「僕、恥ずかしがり屋なんだ。だから周りにはまだ付き合ってること内緒にしててね」とかふざけた言葉でナマエを唆したみたいなのよね。気に食わないわ!何が恥ずかしがり屋よ!お腹の中真っ黒なくせに。今はまだ本性隠して優しいトウヤとして振る舞ってるみたいだけど、すぐにボロが出るわ。だってこの前アイツ、私にこう言ったのよ。ナマエの笑ってる顔ももちろん大好きだけど、泣いてる顔がそそられるんだよね、って。ナマエを泣かせたらただじゃすまないんだから!ていうか一々私に言うところがムカつく!あんな奴、ナマエに捨てられて廃人になっちゃえばいいわ!ね、チェレンもそう思わない?

「……とりあえず僕はナマエが厄介な双子に好かれて不憫だとしか思わないけど」
「ちょっとそれどういうことよ!トウヤはともかく私が厄介だなんて。ただ純粋に守ってあげたいって思ってるだけじゃない」
「愛が重いんだよ」

とあるT子の憤慨


2013.04.22
 


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