『ノボリ、勉強教えて!』 「ええ、いいですよ」 『手取り足取りよろしくね』 「はい。では何の教科から始めましょうか?」 『じゃあ保健がいいな。手取り足取り、さあウェルカム!』 「保健はノートを暗記すれば出来ますよ」 『え、いや…そうじゃなくてですね』 「…?何でございましょう」 『あ、いや、何でもない』 「そうでございますか。では何の教科を始めましょう」 『じゃあ生物。遺伝子について。実践あるのみ!』 「実践、でございますか。では無難なところで大豆を育ててみましょう」 『大豆とか…そうじゃなくて』 「先程からサクラはわたくしの意見にそうじゃないとおっしゃっておりますが、いったい何が違うのでございますか」 『いや、だから…うわあああ!普通に勉強します、ごめんなさい!』 (何故謝罪などされるのでございますか) (勉強の動機が不純だったからですごめんなさい!あたしみたいな汚れた人間がピュアなノボリと一緒にいてごめんなさいいい!) (そのように卑下するものではございません。サクラは純粋でございますよ) (卑下違う!やめて、綺麗な心で接しないで!本当すみませんでしたあああ!) ((このように取り乱して、一体どうしたのでございましょう?)) ――― ノボリさんに勉強教えてもらいたい。絶対に成績上がるよ。 2012.03.08 |