『あ、もしもしヒビキくん』 「サクラ先輩?どうしたんっすか」 『ちょっとヒビキくんに伝えたいことがあってね』 「はあ」 『あのねヒビキくん、あたし、ずっと前からヒビキくんのことが好きなの』 「…オレもです」 『…え?待って、ちょ、今何時』 「はい?13時っすけど」 『あ、だよね。…あのねヒビキくん、エイプリルフールは嘘ついていいのって午前だけらしいよ』 「へぇ」 『だからね、午後は嘘ついちゃダメなのだよ』 「あの、先輩」 『ん?』 「それ知ってます」 『…ん?まてまてまて。それってじゃあヒビキくんは、』 「サクラ先輩、大好きです。付き合ってください」 『う、あ…まじで?え、嘘?』 「先輩が言ったじゃないすか。嘘ついていいのは午前だって」 『そ、そうですねそうだね』 「で、付き合ってくれるんすよね?」 『え、あ、』 「拒否権なんてないっすけど」 『拒否なんて…。あたしから言ったんだから』 「じゃあ晴れてカップルっすね」 『お、おうよ』 「これからよろしくお願いします、サクラ」 『…!よよよろしくじゃあまたね!』 (あ、切られた) ((ま、まさかOKされるとは思ってなかった。フられるか騙されませんよ的なこと言われるとばかり思ってたから…。フられたら嘘だよなんて言って誤魔化そうとか卑怯なこと考えてたのに。OKされた時の応答なんて考えてなかったよ焦ったあああ!てか最後、名前…!)) 2012.04.01 |