指差し確認準備オーケー。目指すは貴方。出発進行! 「サクラ様ー!」 『来るな帰れ消えろ』 「その辛辣なお言葉も愛情の裏返しと存じておりますので、私には甘美な囁きにございます」 『クラウドさーん。おたくのボスさんがストーカーしてくるよ助けて』 「またかいな」 「ストーカーではございません。愛の狩人でございます」 「まあ、ボスも本気なんやし堪忍したってーや」 『無理無理。だってあたしクラウドさんが好きで通学に電車使ってるのに』 「何ですって!私のサクラ様を寝取ろうだなんて、クラウド貴方はクビでございます!」 「何もしとらんのに…!」 『待てやモミアゲ。クラウドさんクビにしたらあたし二度と電車乗らないからな』 「なっ…!くっ、仕方ないですね。クラウド、貴方のクビは撤回でございます」 「こっわ!わしのクビが恋路なんちゅーもんに左右されとる!」 『良かった。これからもクラウドさんに会える』 「いいえ。サクラ様の通学時、クラウドには執務をしていただきますので」 「まあ、別にわしは構わんしなぁ…」 『ふざけんなよ畜生。それならもう電車乗る必要ないし。あたしの可愛いスワンナに乗って通学するわアホ』 「何ですって!それは困ります!」 『だったら今まで通りクラウドさんに会える勤務にしろやこのやろう』 「ですが…!」 (クダリさん、今日もまたホームで言い争いが…) (また?いい加減人の迷惑考えてほしいよね) (あの、それで今日も自分達のような鉄道員では止めることが出来ませんでした。すみません) (ああ、うん。君達ちっとも悪くないから謝らなくてもいいよ。アホみたいにストーカーするノボリが悪い) (……) (僕がシビルドンで静めてくるから君達は持ち場に戻って) (分かりました。…お疲れ様です) ――― ノボリさん夢って言うよりクラウドさん夢。 ノボリさんの扱いがとことん酷いですが愛故です。 ところでクラウドさんの関西弁が分からないのですがどうしましょう。何もしとらん、って関西弁じゃない気が…。違ってたらご指摘いただけると嬉しいです。 2012.05.28 |