小ネタ

□ヒビキ
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せんぱーい!会いに来ました!

このクラスにいる人は皆ヒビキくんにとって先輩だよ。誰を呼んでるか分からないね

やだなぁ。オレが会いにくる先輩なんて一人に決まってるじゃないっすか!

分かった。レッドくん、ヒビキくんが呼んでるよ

…何

違っ!レッド先輩じゃないっす!

ああ、違ったの。ごめん。じゃあグリーンくん、ヒビキくんが呼んでるよ

帰れ

違いますから!誰が好き好んでグリーン先輩なんかに会いにこなきゃいけないんすか

よしヒビキ、表に出ろ

グリーン先輩邪魔っす。あっちいってください

また違ったの。じゃあブルーちゃんか

それも違いますって!オレはサクラ先輩に会いに来たんです!

知ってる。最初から素直にそう言えばいいのに

言葉にしなくてもオレとサクラ先輩は繋がってますから

ヒビキくんは分かってないなあ。女の子はね、言葉に表してほしいもんなんだよ

オレはサクラ先輩が好きなんで会いに来ました!

知ってる。だってあたしもヒビキくんのこと好きだから会いたかったもん

ほら、やっぱり先輩とオレは以心伝心っす

そうだね


「あのバカップルどもどうにかしてくれ」

「微笑ましいけどこう何度もやられると巻き込まれる私達は困るのよね」

「…いい加減めんどくさい」


(ヒビキくん、三人に愚痴られちゃったよ)
(でもなんだかんだでいつも乗ってきてくれるんすよね)
(そうだね。ステキな友人達だよ)
(レッド先輩達がいてこその俺らっすもんね)

(あの二人、嬉しいこと言ってくれるじゃない)
(普段からあんだけ素直だといいんだけどな)
(…毎日帰宅を尾行するの、いい加減めんどくさいんだけど)

―――
バカップルどうにかしてくれとか言いながらも毎度ノってきてくれる三人。そして二人の素直な言葉を聞くべく毎日帰りを尾行してる犯罪ちっくな三人(レッドは無理矢理連れてかれる)。
どことなく会話が噛み合ってるようで噛み合ってないのはご愛嬌。

2012.06.10


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