「まじかっ!!!」 「うわびっくりした!急になんだよ」 「ちょっと見てよこれ!」 「熱愛発覚?」 「この人あたしの好きな俳優さんなんだけど、熱愛報道とか…。まじかよ、女いたのかよ!!」 「落ち着けって。よく考えてみろよ、サクラじゃどんなに頑張ってもこの俳優とは付き合えないって」 「うるさいわ!分かってるわ!でもそうじゃないんだよ、今まで誰のものでもなかった人が、急に誰かのものになるって…。そういう男らしさなんて求めてないわ!」 「まぁでもさ、別によくない?会うこともない人のことなんてさ」 「あぁ、ショックだわ。まじでもう立ち直れんわ」 「って無視かよ」 「ああ、もうこれから何を糧に生きていけばいいんだよおおお」 「なぁサクラ」 「……はぁ、なに」 「そんな男なんて忘れて、俺だけ見てろよ」 「……え?」 「俺ならサクラを幸せにできるぜ?」 「バカじゃないの。ニート養うとかまじ勘弁だから」 「ふーん。でもさ、それ、無駄だからね」 「…なにがよ」 「顔そらしても耳真っ赤なの見えてるから」 「ば、バカじゃないの!こっち見んな!!」 (サクラは素直じゃないなー) (うるさいニート!) (そんなニートの言葉にときめいたのはどこの誰かな?なあ?) (ニヤニヤしてんじゃないわよバカ!) 2016.03.26 |