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□アイで満たして
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ねぇ、足りないの。
こんな少しじゃ満足できない。
もっともっと沢山ちょうだいよ。
少しずつじゃなくて、一度にあふれんばかりを私にちょうだい。

ねぇ、そんなに怯えないでよ。
私をそんな揺らいだ瞳で映さないで。
もっともっと近くに寄って。
私にたくして。
これから先の貴方の運命を。

私の手から貴方のお腹へ。
輝く想いと溢れる愛を。
これで私は満たされるの。
ほら、手から零れるアイがいっぱい。
すくってもすくってもまだまだあるわ。
そうよこれよ。
これほどのアイを待ってたの。

情熱の朱が私を頭から爪先まで染め上げる。
あぁ、なんて幸せなんでしょう。
アイが溢れて止まらない。

このままずっと側で私にアイをちょうだいね。

さぁ、そろそろ部屋に戻りましょうか。

貴方のその冷えた体を温めるために。

―――
ヒロインが相手をすごい欲して、常に相手に満たされたいし相手で染まりたかったから、刺して返り血をあびて満足して。っていう話なんです、これ。


2011.01.31
 

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