人はみんな、心のどこかに必ず憎悪や嫉妬のような負のカケラを抱えている。 それは自分以外の誰かと生きていくうえで自然と生まれるもの。 初めは片手の中におさまるカケラも時を重ねるにつれ、手から溢れて1人をのみこむ。 のみこまれたその後は…? 見えない、周りも未来も何も ミ エ ナ イ。 真っ暗な中でもがいても明るみにでることはない。 ずっとこんな中にいたらおかしくなる…。 自分の存在意義をも見失って。独りでこの空間と闘って。 ここから出たい。キエタイ。 何かにふれたい。ニゲタイ。 誰か、 ダレカタスケテ 「オレは大きなことはしてやれないけど、なまえのそばにいることはできるから…ずっとそばにいるって約束するよ」 その一言…たった一言でワタシの暗闇に光がともる。 手をさしのべてくれたあなた。タスケテくれたあなた。 そんなあなたのためなら私は命をすてる覚悟もある。 あなたはあんな一言で大袈裟だと笑うかもしれない。 でも、右も左も見えない中であの一つの光はとても大きな支えだったから…。 あの約束はワタシには眩しかったから…。 私という1人の人間を助けてくれたあなたに着いていこう。そう思った…。 でも、 ワタシはあなたを拒んだ。 あなたのそばを独占するあの子が現れてから。 あなたはワタシを救ってくれた。 その一つ一言は大きかった。 だから… 約束を破られた時の哀しみもそれだけ大きかった。 あぁ、右から左から闇が迫ってくる。 タスケテくれたあなたはいない。 ワタシはまたのまれてく。 暗闇に侵されて (あの時輝いていた光も) (あの時のばされた手も) (あの時向けられた笑顔も) (闇にとけてもう見ることはデキナイ) ――― 一応「」のセリフはツナのつもりだけど、けっこう誰に当てはめても大丈夫な気がする← |