『あたし抹茶アイス苦手なんだよね』 ……。 「どうした突然」 『え、ごめん。あたしの中ではめっちゃ繋がってた』 「どのへんが?」 繋がっているわけがない。だって今、国語の宿題の話してたんだから。漢字の小テストって宿題から出題されるんだよねって話してんだから。むしろどうやって繋げた。 『あたしの頭の中では、宿題する→糖分ないと頭が働かない→糖分糖分→あ、家にアイスがあった→あ、抹茶だ…で、冒頭の台詞にいたる』 「絶対言われなきゃ分かんねぇよ」 『分かれよ。何年幼馴染みやってんだよ』 「長い間幼馴染みやってるけど未だになまえの思考は分からないし理解できないな。話が飛びすぎなんだって」 頭の中で話を進めるのは勝手だが、その過程をオレにも話してくれなきゃ会話のキャッチボールは困難だ。 『そっか、うん気をつける。でね、抹茶のアイスは苦くて苦手なんだけど』 適当にこたえたなオイ。 『パピコの抹茶アイスはめっちゃ美味かった!』 「そうなんだ」 『うん、あれは食べた方が良い!食べなきゃ後悔するよ』 「そんなに?じゃあまた見つけたら食べるわ」 『軽っ!それ体育のない日ぐらい軽いよ』 「意味分かんないよ」 『いや体操服持ってかない日は鞄軽いじゃないか』 「軽いの意味違うじゃん。なんでそんな微妙な例をあげたんだよ」 『逆にどのへんが微妙なんだよ』 「いやもう全体的に」 『そう…。でね、そんな"あったら買おう"っていう軽い気持ちじゃなくて探して!血眼になって探して!!』 「えらくパピコ推すな」 『好きなものはぐいぐい推すよ。でも決してパピコの回し者ではありません、あしからず』 「……」 抹茶アイスって苦くない? (こんなとこで終わり?結局これ何がしたかったの) (パピコの抹茶ラテ味を宣伝みたいな) (え、やっぱ回し者じゃない) (回し者ではありません、信者です) (パピコ崇拝…?!) ――― 普通の抹茶アイス苦手です。苦いです。 でもパピコの抹茶ラテ味は好きです。美味しかったです。 そして回し者ではありません、信者です。大切なことなので2,3度言いました。 |