なまえ、質問です。 ん、何? もし僕とボンゴレが2人同時に敵に狙われてて、どちらか1人しか助けれないとしたらどちらを助けますか。 ……。 なまえ? …ろの…か。 はい? 骸のバカ!大嫌い!! なっ!なまえ!? と、いうことがあったのですがどうしましょう。 どうしましょうじゃねぇよ。お前のことなんだから自分で考えろ。 (夫婦喧嘩ぐらいてめぇらで解決しろや。こちとらお前と雲雀さんが壊した屋敷の修繕費をやりくりすんのに忙しいんだよ) つれないですね。仮にも僕の義兄でしょう。 うわ、鳥肌たってきた。 堕ちます? いや、だってオレお前になまえとられたの納得いってねぇし。 (このオレにことわりもなく勝手に結婚の式取りを進めやがって。あの時のことは生涯根に持ってやる) なまえの兄ならばなまえの幸せを願うもんじゃないですか? なまえはオレと居た方が幸せだな。ということでなまえは渡さん。 どこの頑固親父ですか。って、そうじゃなくて本当にどうしましょう。 今回のは明らかお前が悪いんだから、ちゃんと謝ってこいよ。 そうしたいんですが、先程なまえの部屋に行ったら離婚届けを渡されそうになったので逃げてきました…。 そのまま終わればいいのに。 縁起でもないこと言わないでください! おあいこだろ。あーあ、とうとう破局だな。 ちょっ、 ―バタン! 「「!?」」 『骸いるー?』 「なまえ?!」 『あ、いた…骸、話がある』 話って本当に離婚話か?なまえがようやく俺のところに戻ってくるのか。残念だったな骸。 骸は顔面蒼白。これはなかなか見られないぞ。こっそり写真撮って雲雀さんあたりに見せてやろう。 「は、話って何ですか?」 『さっきの質問の答えなんだけど』 「質問の答え…。離婚話じゃなくてですか?」 『何、骸は離婚したかったの?』 「そんなわけないでしょう!なまえが怒ってたからもう愛想尽かされたかと思ってたんですよ」 『そりゃ怒ってたけど…きっとさっきの質問はあたしがツナ兄にベッタリしてるから骸も確かめるような事言ったんだろうなって思って…』 「なまえ…」 なまえはオレにベッタリしてるって言ったけど骸と結婚してからそうでもないよ。一緒に寝てくれなくなったし、一緒に出かける回数も減った。さみしいな…。 『でね、質問の答えなんだけど。…あたしがどうにかする』 「はい?」 『ツナ兄も骸も大切だからどちらかなんて選べない。どちらも狙われてる状況ならあたしが囮になって2人を助けるから。例えあたしの命をおとすことになっても』 「……」 バカじゃないのか、骸は。なまえになんてこと言わせてんだよ。 『これがあたしの答えだから』 「なまえごめんなさい、もうあんな質問しませんから。だから…だから、そんな悲しいこと言わないでください」 『次あんな質問したら今度こそ離婚だからね』 「はい。絶対にもうなまえの悲しむことは言いませんから」 『約束だよ』 チッ。さりげなくなまえを抱き寄せてる骸に腹がたつ。 「あーはいはい。イチャイチャするなら出てってくれよ。オレまだ書類整理が残ってるから」 「クフフ、かのボンゴレボスが嫉妬するとは…みっともないですねぇ」 「…あ、顔面蒼白な骸を雲雀さんに見せたら喜ぶだろうなぁ」 と、先ほど骸の蒼白姿をおさめたカメラを片手に言ってやれば、隠し撮りとは非道ですねと努めて冷静に言ってきたが冷汗の量が尋常じゃない。 『ツナ兄』 「ん、なに?」 『あたしツナ兄のことも大好きだからね』 「…!…あぁ」 「なっ、なまえ!?コラそこ、頬染めないでください!」 オレも愛されてるみたいだ、良かった。今度は骸がオレたちに嫉妬している。おもしろいからこれも雲雀さんに見せなきゃな。 シスコン VS 義弟 (なまえ、オレも大好きだよ) (えへへ…知ってるよ) (ちょっと!旦那の僕をおいて甘い雰囲気醸し出さないでください!!) ―――― 骸さんが可哀想なポジション…あれれ? なんだかツナくんがでしゃばってます。…それじゃいかんだろ。 ツナくんからしたら妹の旦那のが自分より歳上なのにあくまで弟っていう…ちょい複雑。 |