最近、彼女のなまえがストーカーに悩まされてるらしい。なまえは可愛いし優しいから、変な奴が勘違いを起こして彼氏気取りで近付くんだ。オレという彼氏がいるのも知らずに、なまえに近付くなんて。こんな時は彼氏のオレが側で守ってやらないと。不安がるなまえも可愛いけど、安心して笑ってるなまえの方がいいもんな。 そろそろなまえが学校から帰る時間になる。ストーカーがなまえに近付く前に急いで迎えに行かなきゃ。きっと今も不安でいっぱいだろう。安心させるためにオレはポケットから携帯を取り出し、なまえに迎えに行くことを伝える。 「もしもし、なまえ?今から行くから。すぐ着くから大丈夫だと思うけど一応気をつけて帰っててね」 電話の向こうでなまえの震える声が聞こえた。情緒不安定らしい。学校が違うからずっと側にいてあげられないことが悔やまれる。ごめんななまえ、不安にさせて。すぐに向かうからな。 一刻も早くなまえを安心させるため、オレはなまえの学校へと駆け出した。 |