片思い小説

□Grazie![グラーツィエ]
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「あ、財布車の中に忘れちゃった」

「は?」

狩沢が困った顔で自動販売機を見つめる。

「………」

「どうした?」

「ん?いや、ドタチン達待ってるから早く戻ろ?」

「…買わないのか?」

「だって、財布忘れちゃったから…」

「…何飲みたいんだよ」

「え?」

「だっ、だから何飲みたいんだよ」

「おごってくれるの?」

「…俺の買うついで」

「え…じゃあ、無難にお茶」


ガコンッ、と出てきたペットボトルを狩沢に渡し、俺は車に向かって歩き出した。

「…え?買わないの?」

「欲しいのなかった」

「そっか」

ふたを開け、狩沢はお茶を一口飲んだ。

そして、俺の腕をつかんだ。

「あのさ」

「ん?」


「ありがとう!」



〜ワゴン車内〜

門田「…わかりやすいな」
遊馬崎「顔真っ赤っすねぇ、渡草さん」




あとがき
渡狩が大好きすぎておかしくなりそうなの私だけですか
門狩は結構多いんだけど渡狩ってあんまり見ない気がする
タイトルはイタリア語でありがとうです

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