企画小説

□幻想の国のアリス
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幻想の国のアリス


昔々アリスと言う少女がいたとかいないとか…
これはそのアリスのお話である…




「アリス!!大変だわ!!」

アリスのお姉さんが大急ぎでやってきました。

「どうしたの?ビアンキ姉さん…」
「アリス服が…盗まれたの!!」
「アリス服ってアレ??白と青の…」
「そうよアリス!
それがないと貴方はアリスになれないの。」
「そうなの?…ていうか私は何時からアリスになったの!?」
「何言ってるの?貴方はアリスじゃない。」
「違う!!私は!…私は…アリス??」

アリスは何かを忘れているようです。


「そうよ。おかしな子ねアリス。
じゃなくてアリス!!急いで服を取り返しに行って!!じゃないと大変なことになるわ!」
「わっ私が行くの!?」
「そうよアリス。貴方が行かなければならないの。
でも…アリス一人じゃ心配ね…
そうだわ!!白ウサギと行きなさい!!隼人!隼人!何処にいるの?!」

お姉さんは白ウサギを呼びました。
すると木の陰から声が聞こえました。


「アネキ…さっきからここにいます…」
「あら?どうしたの?木の陰なんかに隠れて…」
「いえ…ちょっとアネキを見るとお腹がいたくなるもんで…」
「それは大変ね。
で、話はきいていたでしょう?行ってくれるわよね?」
「(スルーされた!!)
あ…それってアネキも来るんですか??」
「いいえ。行かないわ。残念だけどいけないことになってるのよ。」
「マジですか!?!?行きます!!行かせてもらいます!!」
「そう。良かったわ。
それとアリス。
これを持って行きなさい。」

お姉さんは何か液体の入った瓶と箱をアリスに渡しました。

「瓶と…ケーキ??」
「そう。どっちも私が作ったの。きっと役にたつときがくるわ。」
「よく分からないけど、ありがとう!!ビアンキ姉さん!!」
「どういたしまして。」
「…俺はぜってぇ食わねえぞ。」
「何か言ったかしら??隼人?」
「いっいや…」

そして出発の時、アリスを送り出します。

「それじゃあいってらっしゃい。アリス。」
「いってきます!!!って何処にきゃあああー!!!」

アリスが一歩踏み出した瞬間地面に穴が開きアリスは真っ逆様に落ちていきました。
上から白ウサギもお姉さん蹴落とされ落ちてきました。

(ドスン)

「痛っー!!」
「オイ、アリス…
てめぇいつまで俺の上にいる気だ?」
「?…うわ!!ごめん!!白ウサギ!!」
「まぁ、いいけどよ。
あ…さっきのでケーキがぐちゃぐちゃになっちまった…
良かったなーアリス!!アネキの料理を食べずにすんで!!」
「ええー!!ケーキ食べたかったのに…」

するとアリスはぐちゃぐちゃになったケーキの上の方を指ですくいペロッと舐めました。
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