short story

□Kannou
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眞魔国の王都にそびえる豪奢な建築物・・・血盟城・・・

美しく花で彩られた中庭の昼下がりの休憩時間

そこに植え込まれた低木の陰で優雅にティブレイクを楽しむような3人の姿があった。

流れるように波打つ金色の髪を風にそよがせて清浄な水を湛える湖水のような碧の瞳・・・
少し癖が入った漆黒の髪にメガネの奥に光る何かを秘めているような底深い漆黒の瞳・・・・

二人の青年の真ん中に・・・・


漆黒の艶やかな髪・・・煌くような漆黒の瞳を持つ・・・幼女のような清純さと女神のような高潔さ・・・
そして妖しいまでの色香をも放つような美貌を併せ持つ双黒の少女・・・

3人は仲よさそうににこやかに一つのテーブルを共にし、テーブルの上のお茶菓子を啄ばみながら
ティカップを傾けて・・・・時々軽やかに笑っている・・・・。
なんとも優雅なときを過ごしている・・・・ように見えた。

少し離れたところで待機する城の使用人たちには
少なくともそう見えているようで・・・・・・・
誰もが頬を赤らめて切なそうなため息を零している・・・・



・・・・が

「あの3人が雁首揃えているときにはろくなことを相談していない」
と言い放ったのは、この国の実力者・・・・である宰相閣下である。




・・・・さすがというか・・・・宰相の見解に間違ったことはなく・・・・

今日も魔族年少3人組は額をつき合わせて・・・・なにやら密談中だった。
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