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□スキャンダル！？〜記憶の扉より〜
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「ねぇ、ねぇ、見た？！テレビ！有利、好きだったのにぃ！何かショック！！
なんであの宮前咲菜なの！？趣味悪すぎじゃない！？」
「見たぁ！残念だよねー！もっと他の人だったら良かったのに！ねぇ、村田くんもそう思うでしょ！」
「本当に付き合っているの？」
「だって、ほら！」
憤慨した様子のサークル仲間にある雑誌を手渡された
確かに渋谷と宮前咲菜が抱き合っている
見出しには『宮前咲菜！今度は一回り年下の渋谷有利か！？』
年上かぁ〜！
大人の魅力にふらふらいっちゃったのかな・・・
自分の身に起こった事のように怒りを露にして語っている友人たちをよそに僕は雑誌へと目を通した
ウェラー卿には悪いが僕個人的には渋谷が新しく誰か他の人を好きになったのなら
それはそれで構わない。渋谷が幸せになれるのなら・・・
「お昼のワイドショーでやっているかな！テレビ付けて！」
テレビ画面には丁度、渋谷が映っていた
あの報道をしている真っ最中だ！
二人の出会いの時期からスクープされたときの状況をリポーターが鼻息荒く話している
渋谷が大勢の芸能リポーター達に囲まれながら車から降りている姿に
ここにいるサークル仲間は釘づけになりながらそれぞれが残念だ！趣味が悪い！イヤ！
とか拒否する言葉を口にしていく
渋谷は、ノーコメントと言った感じでカメラの強すぎるフラッシュを浴びながら
報道陣を掻き分けるように進んでいた
実際は本当に付き合っているのだろうか・・・