「春だねー…」


「そうだな…」


彼女は木の下で幹に寄り掛かりながら、彼は木の上から、雪の溶けた山々を見ながらそう呟く。


「あったかいね、思ってたよりずっと。」


「コート、邪魔だったな。」


「うん、そだね。」



†春の陽気に誘われて†



「春に一人だとちょっと寂しい…」


「お前、それは冬だろ?」


「あれ?そうだっけ。ま、いーじゃん。」


「しかもお前は一人じゃねーし。」


「どーゆー意味?」


「ここにいるだろ、俺が。」


「そーゆー意味じゃないのよ。」


「あ?」


「恋人がほしいの。」


「だから、ここに俺がいるだろ?」


「……………は?マジで言ってる?」


「当たり前だろ。」


「他の女の子に言い寄られても断れる?」


「あぁ、」


「めちゃくちゃしつこい子でも?」


「もちろんだ。俺にはお前しかいない。」


「嬉しいな、そう言ってもらえるなんて。」


「俺、お前にベタ惚れだからな。」


「そんなの知ってる。」


ふふっと笑って、付け足した。


「私だって同じだもん。」





fin...



−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−

そろそろ春ですねぇ…
まだ少し寒い日が続くので、春は遠いように感じますが、そうでもないみたいです。
昼夜逆転生活中のため、眠れない深夜に勢いだけで書いてしまった駄作です。
わざわざ見てくださっている方にはホント申し訳ないです…


一言どうぞ。



[TOPへ]
[カスタマイズ]

©フォレストページ