「春だねー…」
「そうだな…」
彼女は木の下で幹に寄り掛かりながら、彼は木の上から、雪の溶けた山々を見ながらそう呟く。
「あったかいね、思ってたよりずっと。」
「コート、邪魔だったな。」
「うん、そだね。」
†春の陽気に誘われて†
「春に一人だとちょっと寂しい…」
「お前、それは冬だろ?」
「あれ?そうだっけ。ま、いーじゃん。」
「しかもお前は一人じゃねーし。」
「どーゆー意味?」
「ここにいるだろ、俺が。」
「そーゆー意味じゃないのよ。」
「あ?」
「恋人がほしいの。」
「だから、ここに俺がいるだろ?」
「……………は?マジで言ってる?」
「当たり前だろ。」
「他の女の子に言い寄られても断れる?」
「あぁ、」
「めちゃくちゃしつこい子でも?」
「もちろんだ。俺にはお前しかいない。」
「嬉しいな、そう言ってもらえるなんて。」
「俺、お前にベタ惚れだからな。」
「そんなの知ってる。」
ふふっと笑って、付け足した。
「私だって同じだもん。」
fin...
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そろそろ春ですねぇ…
まだ少し寒い日が続くので、春は遠いように感じますが、そうでもないみたいです。
昼夜逆転生活中のため、眠れない深夜に勢いだけで書いてしまった駄作です。
わざわざ見てくださっている方にはホント申し訳ないです…