PRESENT
□過保護?
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やや熱が低めなブレダの掌。
額から自分の熱が消えていくような感覚に陥る。
“これはヤバイな”と呟くと、ブレダは手を引いて相手の肩に手を置いた。
「知恵熱、じゃねぇよな。医務室かなんかで薬もらってきてやろうか?」
「いえ、まだ書類が…」
「んなもん後だ、後!」
そういうとブレダは立ち上がって、煙草の火を足で踏み消す。
去り際にニヤリと笑って、悪戯っぽく一言。
「宅配は大佐がしてくれっから」
呆然としたファルマンを尻眼に、ブレダは自分の面倒見の良さを、小さく笑った。