煌神羅刹
□最終兵器彼氏
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遠呂智軍に対抗する為の戦力は整った。
曹丕は計画をもう一段階先に進め、本格的に遠呂智領への侵攻を開始。要衝の地・山崎へと軍を進めた。
山崎では、諸葛亮に司馬懿という名だたる軍師が曹丕の軍勢を待ち構える。
「ふっ、厄介な事に敵陣には古の二大軍師が揃っている」
石田三成は、総大将である曹丕に皮肉めいた言葉を浴びせる。当の曹丕は臆する事もなく、不適に笑みを浮かべたままだった。
「仲達が諸葛亮と組むとは面白い…。見せてもらおう、英知の極みというやつを」
「苦戦が予想される戦だというのに、楽しそうだな」
三成の言葉に、曹丕は鼻で笑うと言葉を続ける。
「父を思い出した。父はこういう戦を好む。もしかしたら化けて出るやもしれぬな」
「ふっ…そうだな」
二人は踵を返すと、自軍が展開する陣の中へと消えていった。