藤堂平助追悼

□頑張り屋
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「さ、それじゃあ何をしようか?」
「えっと、稽古をつけて貰うか、学問を教えて貰うか……」
「……そんなことでいいのかい?」
「はい! だって私、山南さんみたいな武士になりたいんですもん!」

無邪気に言ってのけた言葉に山南は気恥ずかしさを感じる。素直な平助だからこそその賛辞が嬉しい。

「……それでは、今日はどちらもやろうか!」
「やった!じゃあまずは道場行こ!!」

平助はピョンと飛び起きて、山南の腕を引く。山南が「どっこいしょ」という掛け声とともに立ち上がると、平助は年寄りくさいとからかうように笑った。
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